「今日だね」
学校ではみんなそわそわしていた。ポストを開ける。
今日も入っていた。一通の封筒。
「つらい日の後には良い日がきっとくるよ」
いつもの綺麗な字。
誰だろう。
あの雨の日。
濡れながら泣きながら歩いて帰った次の日から封筒はあった。
毎日短いけど慰めてくれた。
誰だろう。
私はある日ポストを見張ることにした。
その日雲は青い空を布団にして昼寝をしているようだった。
爽やかな風が髪を撫でるように吹く。
ポストを見張る瞼をやがて重く閉じた。
しばらくして鳴ったチリンという音。
ポストに仕掛けておいた鈴の音。
「きた!」
すぐに目を開き叫んだ
「待って!」
私の声に振り返ったのは一匹の三毛猫だった。
「にゃ~」
猫は頭を撫でると嬉しそうに鳴いた。
「ねぇ」私は猫に問いかける
「君が持ってきたの?」
もちろん猫は答えない。
やがて猫はゆっくり立ち上がり私を見もしないで歩いていく。
次の日から二度とその手紙は来なかった。
最後の手紙には一言
「止めておくのが一番いい時計もある」
と書いてあった。
5/28-30
「誰かからの手紙」
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太陽は灰色の雲とかくれんぼをしていた。
いつ雨が降ってもおかしくなかった。
海くんなんて授業中ずっと外を見ていて何回も先生に叱られてた。
突然周りが暗くなって頭の上を見上げるとそれは大き過ぎた。
飛行船だけが僕の目の中にあったんだ。
5/31 「飛行船」