水産庁の天下り | 釣猿おりたの釣行発信基地!!!

水産庁の天下り

前回の記事では「太平洋クロマグロを絶滅から守ろうの会」によるデモの話をしました。太平洋クロマグロ、別名:本マグロは絶滅危惧種です。絶滅危惧種とは絶滅に危機した生物種のこと。絶滅寸前ということ。この理由には環境要因、違法海外漁業者、クジラなどと言われていますが一番可能性が高い原因は『乱獲』です。

 

乱獲とは

鳥獣や魚類の野生動物、および自然環境にある植物などの生物を無闇に大量捕獲すること。主に自然に増える速度を超えて、過剰に動物を獲り続けてしまうことを指す。

 

大量に獲ることで儲かります。では今回は乱獲している漁業者とそれを支えている天下り官僚どもの実態を暴いてみましょうね。

 

まず私たちはこのようなバナーを掲げてデモを行いました。

 

 

太平洋クロマグロは回遊魚です。回遊魚は世界の海を泳ぎまわります。太平洋クロマグロは産卵期になると産卵をする為に同じ種のマグロ達は産卵場に集まります。その産卵場は「日本のEEZ」とされています。EEZとは国連海洋法条約に基づいて設定される、天然資源及び自然エネルギーに関する「主権的権利」、並びに人工島・施設の設置、環境保護・保全、海洋科学調査に関する「管轄権」がおよぶ水域のことを指す。国連海洋法条約では、沿岸国は自国の基線 (海)から200海里(370.4km<1海里=1,852m>)の範囲内に排他的経済水域を設定することができるとしている。

これは日本が管理を任された海です。日本の海でしか産まないのであれば日本人しか獲ることができないということになります。産卵場は日本海と南西諸島(沖縄、奄美)とされています。太平洋クロマグロの産卵期は5月~7月末くらいといわれています。4月にも8月にも卵を抱えてるマグロが獲れたのも報告されています。

 

回遊魚は産卵期以外は泳ぎ回っているため獲るのが難しいのですが、産卵期には個体達は集まるので根こそぎ獲ることができます。漁業にも漁法がさまざまあり、一本釣り、延縄、底引き、定置、まき網などとあります。この中のまき網という漁法が一番効率がよく大量に獲ることができる漁法です。

 

現代の技術は自然界の生物形態を破壊するほどの高い性能を持っています。1機1億円するとも言われているソナーでは数キロ先の獲物の種類やサイズなども確認でき、1周数キロのまき網で周囲を囲み根こそぎ獲ります。1億円するソナーも1回の水揚げで元が取れるとも言われています。

 

まき網漁業の威力

 

宮城の塩釜、鳥取の境港はまき網です。長崎の壱岐市勝本は一本釣りです。比べても解る通り水揚量のレベルが違います。

 

境港(鳥取境港)

・まき網

・主に産卵期

・1430トン

 

勝本(長崎壱岐)勝本組合員298名

・一本釣り

・産卵期は自主禁漁

・23トン

 

まき網は勝本(298名)の62年分を1年で獲ることができます。1年とはいっても主に産卵期(約3ヶ月)です。それに比べ勝本の漁師さんはマグロに卵を産ませたい想いで産卵期は自主禁漁している優しい人達です。

 

産卵期のマグロは産卵のためのエネルギーを卵に使うため、身はまずいです。そして大量に獲るので価格が暴落します。築地では買う人達がすくないみたいです。仲卸業者は売り切らなきゃいけないので安くても売ります。回る寿司屋や特売するスーパーは大喜びです。生の本マグロが冷凍のキハダマグロより安くなってしまいます。

 

大量に獲られた妊婦マグロの卵は9割がミールにして養殖魚の餌、1割が加工食品とされ、何万個の卵が数ヶ月間しか保存できないの人間の食料となります。

 

水揚げが多いまき網会社はこんなのがある。長崎県の元県知事の金子原二郎ファミリーの東洋水産(株)の源福丸。日本水産(株)ニッスイのファミリーの共和水産(株)の海幸丸。マルハニチロ(株)のたいよう丸。

 

この写真は全国まき網漁業協会の組織図です。トップ5のうち4人が元官僚です。水産庁とまき網会社との密接な関係が見えてきます。

 

まき網による暴力的な水産資源の支配にも反対する漁業者はいるみたいですが、声をあげても言い訳や無視の繰り返し。気づかない漁業者、気づいているけど声が出ない漁業者、気づいて声を出すがシガラミによる制圧に負ける漁業者さまざまいます。政治の力と税金で町全体を大手水産業者を優先するような漁港の作り方、補助金の組み方、反対者を黙らせるバラマキのようなお金の使い方。政治の力を使えば簡単にできてしまいます。

 

沿岸の零細漁業者は魚が獲れない海に怒りと悲しみを覚えています。奮闘した方々もおられるでしょう。それでも声は届かず、やがて大きな力にねじ伏せられやる気は失われていきます。漁業者→組合→県漁連→全国漁連(JF)→水産庁と繋がります。水産庁の独裁なんです。官僚の独裁を壊すのは法を変えるしかありません。法を変えるのは政治です。政治を行うのは政治家です。政治家を決めるのは国民です。法を変えることができるのは国民しかないんです。国民が政治に関心がないと政治家は自分の為に政治の力を使います。

 

長崎県松浦市はマグロが有名です。道の駅に行けばマグロのポスター、マグロの写真をよく目にします。ここには金子産業(株)の本部があります。私はここにイカ釣りに行ったことがあります。

鮪の養殖場が沢山ありました。ここ養殖場は蓄養といって外で獲ってきたマグロを育てる場所です。地元の人が言っていました「ここの養殖場は全体のマグロの数と相場を見て計算し赤字と出たら養殖場を壊してマグロを逃がす」と。「なぜそんなことするのですか?」 「保険があるから保険金の方が利益になると思ったら実行する」と。証拠のない話なのですが、水産庁と大手まき網漁業会社の天下りやお金絡みの実態を見ると地元の人が言う、こんな闇も見えるような気がします。それにこんなことも言われております。『中国人にまき網を教えたのは日本人』。中古船を高額で売り、網もセットでつけてあげて、日本人乗組員もお金をもらって中国人にレクチャーしていたとか。

 

松浦港は別名:金子港とも長崎の人には呼ばれており、漁港からまき網から加工会社までありとあらゆるところに税金を使い、自分たちの為だけに政治の力を使ったと言われております。

 

水産庁の天下り先がまき網協会にあり、まき網協会の幹部は元官僚、まき網協会は大手まき網会社で成り立っている。長崎のまき網はニッスイ(株)→金子産業(株)→東洋漁業(株)。鳥取のまき網はニッスイ(株)→共和水産(株)、鳥取境港のクロマグロ水揚げは日本一。

 

大手と官僚と政治家のやりたい放題です。

 

最近、『共謀罪立法』が臭います。ついこの前、森友学園問題がテレビで騒がれている裏側で『種子法』が改悪されました。テレビに国民の目を向けさせといて法案を通すやり方はやつらは得意です。これを『ショックドクトリン』といいます。種子法を改悪させられることで遺伝子操作された種が日本に入りやすくなりました。汚染された種が日本に入って来て日本は汚染されることになります。遺伝子組換食品の話はまた話します。

 

共謀罪もショックドクトリンされそうです。テロ対策などと表では良い顔してますが、個人情報も筒抜けになります。陰謀の話をしている有名人は医産複合体によりガンと診断され薬をもられ死んでいます。陰謀を暴こうとした政治家は自宅の前で刺殺され指を切り落とされました。その法案が通ると陰謀の話をする有名人、政治家などは簡単に牢獄行きにできるのです。陰謀の話をすると罪をなすりつけて、自分たちにとって邪魔なやつを排除する目的があるのが共謀罪立法案です。

 

もういい加減気づかなきゃいけない時です。法を変えることができるのは国民しかないんです。私たち一人ひとりしかないんです。

 

 

来週はクロマグロ水揚げ日本一を誇る鳥取県境港市に行ってみたいと思います。この自称日本一はかっこ悪い日本一です。産卵期に妊婦マグロを狙って一網打尽にするのですから。

 

長崎県壱岐市勝本町の漁師さんは産卵期には生活を削ってまでマグロ漁を禁漁しています。こちらの方が日本が誇れる本当の日本一です。