今でもよく覚えているんですけど、30才くらいのとき私は中古屋ではたいていた時期があります。
そこは短期間しかいなかったんですけど、ある日道路を挟んで向かい側にある建物の取り壊していました。
その時社長が電卓を取り出して計算を始めました。
「あそこで取り壊しをしてるひとが何人、日当がこれだけ、何日やってたっけ」
とかぶつぶつ言いながらです。
「ということはこれだけお金がかかっているなあ。あんまりいい商売じゃないな」
と言っていました。
その時は意味があまりわかりませんでした。
だけどその後の私にその経験が生きているようです。
ある日となりの部屋で引っ越しがありました。
女性ばかりが来て、隣の部屋の大掃除をしていました。
私はそこの責任者らしい人に聞きました。
「いくらくらいかかるんですか」と。
そうすると作業をする人の時給がこれだけで、だいたいこれくらいの時間と人数でやります」とい返事が返ってきました。
営業の人に払うお金がこれくらい。作業に当たり人にはこれだけは払わないといけない。
ということは会社はこれくらいのもうけだと考えました。
また流行っていないラーメン屋に入ったこともあります。
チェーン店なのですが、なかなか撤退しないのです。
不思議だったから入ってみました。
そしたら比較的若い男性二人でやっていました。
私は「そうか。人件費抑えているんだ。一人は正社員の店長だろう。もう一人はバイトだろう」
と思いました。
「店をやる上で一番かかるお金は人権費なんだけど、人件費抑えているんだと思いました」
こういう店で正社員を何人も雇うこももないしと思ったのです。
その時に私は「そうか。はやってない店でも人件費を抑えれば続くんだ」と思いました。
そんなことをして何になるんだと言われればかえす言葉はありませんが、私はすぐそんなことを考えるのです。
そういうことは私が商売をやっていくうえでの財産になると思います。