2017/09/16 悩みに悩んで日光 | 凸ざる雑記帳

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基本、山とか旅とか78プラドとか。

あると思ってた日曜日のサッカーの試合は勘違いで無かった。
土日が空いたのでテン泊登山がしたいと思うも週末には台風襲来の予報。
でも何処か行けるところあるだろうと、木曜日ごろから『てんきとくらす』とにらめっこ。
南アルプス、北アルプス、八ヶ岳に関東近県の山々など。
最初は予報の良かった火打&妙高をテン泊縦走しようとするも金曜日に突然悪くなり、しかも他の山も日曜日は台風の影響か悪い。
土曜日の日帰り登山に限定し、さらに考え日光白根か女峰山〜男体山縦走の2つに絞った。
山地図(7年前のやつ)を見ると女峰山〜男体山のコースタイムが17時間弱と長くとても魅力的だったので、挑戦的な意味もこめてこのコースを歩くことに。
ちなみに所属している登山部のDちゃんに「女峰山〜男体山って1日で歩けますかねー?」と質問を受けていたのだが、その時は「かなり長いし厳しいんじゃないかなぁ」と答えていた。
そこを今回日帰りで行こうとしている俺。
Dちゃん、すまん!

仕事帰りに地図(2017年版)を買いに行き、なおかつ何も準備してなかったので寝たのは10時過ぎ。
目覚ましは2時にセット。
やばくねえか…。

9/16
2:00 起床。
当たり前のように眠い。

2:30 家を出る。
途中コンビニに寄り、朝飯と昼飯と行動食などを購入。

3:50 滝尾神社駐車場に到着。
4:00に出発出来るように準備を進めていたが、「ムムッ、お腹の調子が…」
近くのファミマで済ませてから滝尾神社駐車場へ戻った。

4:20 滝尾神社を出発。
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で、何処へ行けばいいのかな…。
事前に下調べをする余裕もなかったので地図と案内板が頼りなのだが『女峰山➡︎』なる案内板など何処にも無い。
真っ暗で周りもよう見えんし、ちゃんと調べてくるべきだったと反省。
登山道を発見するのに20分以上もかかってしまった。

出遅れた焦りもありスピードはやや早め。
歩いて20分ぐらいで何となく空が明るくなってきた。

5:50 稚児ヶ墓

この登山道は笹が凄い。
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時に背丈ぐらいの笹に覆われる。
当然のように朝露でズボンが濡れ出す。
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まあ、「いずれ乾くし」と思いカッパは履かなかったが想像以上に濡れて焦る。

6:45 白樺金剛
なんか靴下まで濡れてきたような…。

7:30 八風
ようやく笹祭りから解放され、ガレ場を歩く。
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周りはガスに覆われ景色は見えず。
晴れたら絶景なんだろうなぁ…

8:15 女峰山の頂きが顔を覗かせる。
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名前とは裏腹に厳つい山容だ。

9:00 唐沢避難小屋
随分と立派な避難小屋だった。
山頂まではもう少し。

9:35 女峰山に到着。
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顔は渋いがまだまだ元気(笑)。
でも、ここでちょっと一息、小休止。
朝飯の残りをたいらげる。

景色は低い雲に覆われ山のてっぺんしか見えない。
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左から、男体山、大真名子山、小真名子山、帝釈山(斜面だけ)。
この山々を越えていく。
凄い高低差。
最後にきつい男体山というのも、なんとも…。
行けるかどうか不安になる。

10:10 帝釈山山頂
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山頂は開けてるんだけどね〜。
今日はずっとこんな感じかな…。

10:50 富士見峠
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ここで、パンをかじってたら登山者が1人やってきた。
女峰山山頂で「ヤッホー」と言ってた人だ。
そのとき女峰山と帝釈山の稜線上にいた俺が振り返るとその人も俺に気付いてお互い手を振りあった。

なんか追いかけてきてるなとは思っていたが、ここで追いつかれた。
話をする。
「滝尾神社から登ってきました」
「このあとは?」
「男体山まで行って中禅寺湖に下る予定です」
「うわー、凄いなぁ」
「じゃあ急ぐのでお先です」

小真名子山へ向かう、と後ろから
「あれ、男体山登るならこっちじゃないの?」
と例のお方が『裏見 志津』方面を指差す。
「いや、小真名子山と大真名子山越えて行くんです」と言ったら「はぁ、バカじゃないの?」とまさかのお褒めの言葉を頂いた(笑)。
てか失礼やろ!(笑)
その人はどうやら迂回して男体山に行くもんだと思ってたらしい。
そんなもったいないこと出来ますかって〜の。
「じゃあ」と言って歩き出すとシャケのおにぎりを食べてたその人は慌てて準備をしだした。
(うわぁ、ついてくる気じゃないだろうなぁ!?)
その人は梵字飯場跡駐車場に車を停めていて山越えで行くか迂回して行くか悩んでいた。
火を付けてしまったのかな。

小真名子山への道を歩き出すとやはり後ろからついてくる。
はぁ〜…
山頂までは急なガレ場で落石の危険もある。
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まあ、こういう場は普段から石を落とさないように気を使うもんだが、後ろに人がいるといつも以上に疲れる。

11:25 小真名子山山頂へ
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左が帝釈山、右が女峰山。
山頂には電波反射板なるものがあるがスマホは繋がらなかった。

しばらくするとさっきの人がきた。
写真撮ってる隙に「先行きますね〜」と言って歩き出す。

11:45 鷹ノ巣
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ノンストップで(あ、写真は撮ったけどね)大真名子山への登り返し。

11:25 大真名子山山頂
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ここで昼休憩。
おにぎり2つとパン1つをたいらげ、ハイドレーションに水を補給。
この先に備える。
水は5ℓほど持ってきた(そのうちスポーツドリンク1リットル)。
良さげな水場が無いのと汗っかきなのもあり念のため多めに。
この減り方なら下山までは余裕で持ちそうだ。

しばらくするとさっきの人が。
「はぁ〜、きつい〜!早いですね〜、相当前に着きました?」
「いや、10分ぐらい前ですよ」
「でもこの距離で10分って相当ですよね」
「そうですかね〜」
いやまあ分からないですけど…。

再度お別れを告げ志津乗越へと下る。
ところどころにハシゴや鎖場があり、その鎖がまたやけにデカイ。
巨人用かなってぐらい。

この時点では最終のバス(中禅寺温泉20:00発)にギリギリなんじゃないかなと思っていたのでいつもよりスピードを上げた。
少し腿の付け根の筋肉が痛むが、まあ問題はない。

13:35 志津乗越着
ここから男体山山頂へ向け登り返す。

13:40 志津避難小屋着
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この小屋も大きく立派。
中は覗いてないけど。

この男体山へ向けた登山道には◯合目と書かれた看板がところどころに立っていた。
目安になりますな。

15:05 8合目まできた。
樹林帯を抜けここからは稜線歩き。
晴れてたら素晴らしい眺めなんだろうなぁ、晴れてたらね〜。
相変わらず山のてっぺんしか見えない。
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左が大真名子山、右の山の左端が帝釈山でその右が女峰山。
小真名子山は大真名子山に隠れて見えない。

15:20 9合目
山頂までもうちょい。

そして15:35男体山山頂に到着。
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剣と撮ったがデカくて入りきらないし、どこの山か分からない。
いやー、にしても頑張った。

写真撮ったり食いもん頰ばったり、10分ぐらいここで休憩してから下山開始。
二荒山神社に着く頃には真っ暗だろうな…

早く帰りたいので走る。
ザックが軽くなったので走る。
富士山の砂走りみたいだったので走る。
300メートルぐらい走っただろうか。
左足の親指が痛くなってきたので歩きに変えた。
コースタイムではまだ2:40ほどあるので無茶は出来ない(なら走るなよっ!っていうね…)。

16:20 8合目の避難小屋着。

17:00 5合目の避難小屋着。

ただ黙々と下るのみ。

17:15 4合目着

そして17:55 ついに二荒山神社中宮へ。
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最後のラストスパートが効いたのか、さすがにヘトヘト。
だが今年一番の達成感!
やりました。

神社前にバス停があるが、まだ時間があるので中禅寺温泉のバス停まで歩いた。
辺りはもう真っ暗である。

バスに乗って西参道入り口で降りた。
ここから滝尾神社の駐車場まで歩かなければならない。
朝と同じ。
暗くて道がよく分からない。
神社仏閣が密集してる地域を真っ暗な中歩くのはこんなにも怖いものなのかと思い知る。
道路脇の杉がかなりデカくてなんか屋久島を思い出した。
小雨が降り出した。
最悪…

19:25 滝尾神社の駐車場へ
愛車のサンバー号が目に入った時の安堵感といったらナイ。
「終わった〜」

登山靴をサンダルに履き替えサラダチキンを食べた。
本当は中禅寺湖で食べようと思ったけどバスの時間が微妙だったのでやめといた。
残ったあんぱん、アミノバイタルの粉末、野菜ジュースがこの日の晩飯。
なんともお粗末…

風呂は日光温泉へ(町外の人400円)
地元の人しか来ないような小さな温泉だが良い湯だった。
珍しく地元のおっちゃんにこちらから話しかけてみると、今日の山行の成果と身体を褒められた(笑)。
終わりよければ全て良し。
今回も良い山旅だった。