来てくれてありがとうございます。
びっくりするくらい寒い日もあるけど、過ごしやすい秋を楽しんでます…楽しんでるかな、まぁいつも通りなので日々楽しんでます。
先日、阪神タイガースの福留さんが来季戦力外通告を受けたとかなんちゃら…のニュースがあり、その数日後、能見さんの戦力外通告のニュースがあり…
基本、本人の口から、もしくは正式な発表があるまで、一報だけでは信じないんだけど、やっぱりショックで。うまく言葉に出来ず…
これはプロのスポーツの世界では仕方のないことだけど、やはり寿命の短さに胸が痛くなる。
自分がお世話になったチームからいつか言われることは覚悟はしていても、やはりショックだし、この先どうなるのか未来への不安も。
引退を決断した球児さんは、その後1軍マウンドに戻ってきて、つきものが落ちたようにものすごく素敵な笑顔で今まで以上に野球を楽しんで投げているように見える。
でも、この決断を下すまではものすごく葛藤や悔しい思いがあったと思う。
自分から身を引くのも、チームから戦力外通告されるのも、どちらも本当につらい。苦しい。
しかも、バリバリ一線で活躍していた人達が…
あんなにチームに必要とされていた人が、10年後には、数年後には、翌年には、戦力外と言われる可能性があるプロスポーツの世界。
まぁ、だからこそ若い選手が育って活躍出来るんだけど。それもすんごくわかってる。
長くて20数年、早くて数年、個人差はあるけど17.8年くらいの選手生活。
自分が人生をかけて夢見てきた仕事が出来る期間。
私たちの仕事は定年がなく、心と身体と、話す能力が著しく衰えなければいつまで出来る仕事。
事務所に所属している人は、たとえ仕事をしていなくても戦力外通告をされることはほぼない。
能力に対しての対価を契約として結んで、お給料をもらっているプロスポーツ選手との大きな違い。
事務所に所属しているほとんどの声優(俳優)は、事務所から毎月保証されている固定給は1円もなく、全て自分がした仕事によってギャラが支払われる。完全歩合制。
なので事務所に所属していても私達一人一人が個人事業主。確定申告もばりばりやっちゃう。
なぜ、事務所には戦力外通告的な、クビの宣告がないのかな…と考える。
例えば、年に数本くらいしか仕事をしていない人が所属していても、事務所は毎月固定給を支払うわけではないのでその人からの収入は少ないけど、損をするわけではない。
だから、所属の方に戦力外通告的なことはしないんだと思う。
10年間ほぼ仕事がなくても、11年目に何かのきっかけで仕事が増えることもある。そういう可能性があるから、積極的に切る必要はなく、残しておいた方がいい…という考え方なのかな。
もちろん、全ての事務所がこういうわけではないと思う。声優事務所もジュニアから始まり、準所属、正所属と段階を踏む中で落とされる人はいる。今回は正所属の人達のおはなし。
話があっちゃこっちゃいく。
今の自分の年齢でプロ野球選手はもちろんいない。業界最年長の福留さんも5つ以上下。
職種が違うから比べることは出来ないんだけど、大好きな仕事を一生やり続けられないスポーツ選手の刹那に胸が痛くなる。
ゴルフは息の長いプロスポーツの仕事。なので全部が全部ではないんだけど。
もし、私がいるこの世界にも戦力外通告制があったら…考えるとこわい。
フリーの方は全部自分で管理していて、またちょっと違うけど。
必要がなくなったから戦力外通告されるのって、辞めたくて辞めるわけじゃないから…つらい。
能力に届かない自分を認めて引退を決断するのも、つらい。
どうのような理由でも辞める決断をして、今までと違う未来へと進んでいくのも、色々な葛藤があると思う。
結局何が言いたいんだ、私は。
声優(俳優)にはクビがない。
ただ、クビがない職業だからこそ分母は増え続けて、簡単に弾き出されて居場所はなくなる。
私のことを必要と思って下さる方のために、出来ることをこれからも一つずつ。
前向いて。
福留さん、阪神の選手の中で特に好きでいつも本当に頼もしかった。ヒーローインタビューの受け答えが大好き。能見さんは、フォームがきれいで球も速く、いつもクールで投げる姿が常にかっこいい。
球児さんは、もう往年の凄い印象が未だに色あせないけど、去年の後半の活躍が本当に本当に素晴らしかった。球児のおかげでCSに行けたと思ってる。本当に今までおつかれさまでした。
鳥谷さんが阪神を去り、福留さんや能見さんまで去ることになったら…本当に寂しい。
でも、好きな野球が続けられる環境があるなら、場所を変えてがんばってほしいと思う。
結局最後は野球で終わる⚾️
chin@