(このブログは長文です。目次からお読みください)


シャネルの展覧会となっていますが、今回は手仕事の職人にスポットを当てたアトリエが主役です。
期間 2025年9月30日〜10月20日

場所 六本木ヒルズ 森タワー52階

   東京シティビュー&森アーツセンターギャラリー

料金 無料、事前予約制

WS   無料、事前予約制

和室 無料、当日整理券配布



一方通行で再入場不可 

順路は一方通行。

再入場はできません。



★裏技

展覧会エリアにはトイレがなく、1度出る必要があります。

スタッフさんにトイレへ行きたい旨を伝えればOK。そのまま出口へ。

出口で再入場のパスを受け取ります。

トイレを済ませたら、再入場パスで最初の入口から入場。


音声ガイダンスはイヤホンを持参 


無料の音声ガイダンスがあります。

入り口にいるスタッフから名刺サイズのカード差し出してもらいスマホに当てるだけで、音声ガイダンスが起動します。

森アーツミュージアムの無料 wi-fiも利用可能です


スマホのスピーカーから音声は聞けますが、やはり音漏れが気になります。

自分のイヤホンを持っていくとよりスマートに展覧会を回れます。


3時間を過ぎると音声ガイダンスが勝手に終了しました。

どうやら 時間制限があるようです。


しかし、この画面が出ても大丈夫。
リロードするか、戻るボタンを押してみてください。
再度 トップメニューが表示されます。
音声ガイダンスは繰り返し聞くことができます。

正直な話。
森アーツミュージアムの無料 wi-fiは5分ごとに切れしまってほとんど音声ガイダンスが聞けませんでした。

会場以外でも音声ガイダンスは再生でき、後日自宅でゆっくり聞きました。数日はアクセス可能かと思われます。


音声ガイドは安藤サクラさんと小松菜奈さん。

安藤サクラさんの声がまっすぐでナレーションが聞きやすかったです。


所要時間 

最短で1時間ほど。

写真を撮りながら、ゆっくり見るなら2時間。

ワークスショップ・ 刺繍体験・和室体験なら3時間。

私は4時間も堪能しました!


入場時間を夕方にすれば 美しい夕陽〜夜景を楽しめます

午後すぎ

夕方

ツイード畳の和室体験 

畳の縁にルサージュのツイードがあしらわれた和室。

靴を脱いで、この空間に上がれる貴重な体験です。

ツイード仕立ての畳の縁、
ジュエリーのような襖の引手、
四季を表現した唐紙障子の刺繍。
そして 
和室の前にはミラーが連なった壁。

和室は弧を描いたような形で
壁面ミラーも和室に沿うように配置されています。
シャネルのブティック再現には欠かせないな壁面ミラー。

対面させているので和室側からミラーを見ても素敵。
パリのブティックと日本の和室のコラボが素晴らしい。
この和室が一番の映えスポットと感じました。
あえて畳に上がれる体験を設けるということは、常識的に靴下は用意されてるんじゃないかと思います。
足元に困ったら スタッフさんに声をかけてみましょう。

素足で畳には上がりませんので、もしサンダル素足で行かれる方は靴下を持参するとよいです。

和室に上がるには、当日配布の整理券が必要です。
整理券配布場所はミュージアムコーンの入り口。
黒スーツのスタッフが立っています。

ミュージアムコーンの入り口は(階段を上り⇒渡り廊下⇒チケットカウンター)長蛇の列を推測した動線ルートで遠回りになります。

直接ビルに入りエレベーターであがれば、チケットカウンターとミュージアムグッズ売り場にたどり着けます。
しかし、直接チケットカウンターへ行ってしまうと畳体験の案内はされませんでした。

展覧会は時間ごとの予約チケットで並ばすに入場できます。

グッズ 

グッズ販売場所が2箇所あります。

シアターを過ぎた中央エリアと出口付近。
書店では販売していない 展示会のみ販売の本が2冊。
 タイトル: les Maisons du 19M Lesage
この展覧会のガイドブックのような一冊。

オリジナルトートバッグは1人1点のみ購入制限あり。

どんな風味のお茶か知りたい方は


お茶、羊羹の2メニューのみ、シアター横の売店で各500円にてその場で味わうことができます


出口の売店は本だけの取り扱いのみ。

シアターを過ぎた先にある売店でグッズを買っておくことをおすすめします。


シアター 

シアターは2箇所。

動画の時間は20分。

le19Mに属する工房の紹介動画で、 3〜4分のショート動画で構成されたプログラム。

この動画はインターネット上でも公開されています。


大きなスクリーンの前にソファーが並んでいます。

壁際では、お茶と羊羹の販売があります。

暖かいお茶を飲みながらソファーに座ってゆっくりと映像を見ることができます。


2つ目のシアター。

立体ビーズ刺繍のマクロの世界を表現したCG映像。


宇宙にビーズが浮遊 NASAみたいな映像美?

この映像はかなり酔いました。

(最近話題のライフカードのあのちゃん出演のCMご存知でしょうか?見ているだけで平衡感覚を失わせるトリック 効果のある映像。)


ビーズのマクロ映像は、集合体恐怖症の方と

三半規管が弱い方は気をつけてくださいね。


FOREST ヒールレスシューズ 

フォレスト 創造の森の中を散策すると、幹の中に宝物。


ガガが着用して有名になったヒールレスシューズ。
スワロフスキーで装飾されたものが有名です。



ストラップ部分は 組紐が使われています

ヒールレスシューズといえば、ズッチさん以外思い浮かびません。
現在は受注生産はしていませんが
VIPは完成まで2〜3ヶ月かかるようです。

サイズ 27cmのヒールレスシューズにラインストーンをデコレーションした場合 4万粒も必要だそうです。

ヒールレースシューズの製作工程

西日が差し込む

FOREST

ワイヤーで繋がれたバーツが重なり合っています。
薄い素材の裏側と下部に重しが仕込まれ天井から吊るされています。
ひらひら舞うのでなく、ゆっくりと壁全体が揺らぎ幻想的な雰囲気に

フェスティバル 

まず入り口から11のメゾンダールがお迎えしてくれます。個人的にこのエリアが一番ワクワクしました!

天井から吊るされたサンプルが会場を彩ります。



シャネルを支えるアトリエの工房を再現

ガラス越しに見える街並み

アトリエ 

今回はシャネルを全面に押し出した展覧会ではなく、主役は作り手であるアトリエと職人たちの手仕事です。
シャネルのツイードを作っているのではなく、職人さん(日本人)自身の作品を織っているところ。

タイミングが合えば織っている様子が見られます

織り機に注目 と思いきや…

壁をご覧ください


網代(あみじろ) 竹や木を編んだ漁具や敷物が起源で、その美しい 網目模様は日本の伝統技法 網代 貼りとして発展しました

壁や柱の装飾に圧巻


(男の子の顔が たけしさんに激似)

この作品は子供の目線に降りて見ると、夜空のように見えます…と 

スタッフの説明通り屈んでみましたが失敗。


音声ガイダンスで語られてはいない、作品の見方などはシャネル側スタッフより説明が聞けます。


CHANEL刺繍のアトリエ LESAGE  ルサージュ 

[刺繍と織物の世界において、100年にわたり 卓越性と確信を追求してきた LESAGE ルサージュ旅路へと誘う 招待状です。

ルサージュ は 現在 le19M(ル ディズヌフエム)に参加する アトリエとして、シャネルと緊密なパートナーシップを築いています。](パンフレットより引用)



CHANELでは刺繍のアトリエが2つあります。

ルサージュ( LESAGE)

モンテックス(MONTEX)


ロゴ を間近で見ると 生地だと分かる

 2019年の天王洲アイルの展覧会ではモンテックス(MONTEX)が来日。

2025年の六本木での展覧会ははルサージュ( LESAGE)が来日しています。


2つのアトリエのうち、ルサージュの方が若年層で構成され 若手クリエイターが活躍しているそうです。


※「le19M」とは

シャネルが2021年にパリ19区に設立した、メゾンを支える11の工房(メゾンダール)と約700人の職人・専門家が集まる複合施設です。


le19Mの YouTube オリジナル チャンネルもあります。


当時の写真

写真と同じドレスの刺繍サンプルがな並べられて展示


3 Dプリンター技術を用いて作られたスーツ

壁際 奥の黒スーツは、ツイードのシャネルスーツ。
手前のスーツが、3Dスーツ。

会場の暗さの演出も重なって
並んでても パッと見わかりません。
織物と勘違いしてしまいそう。

3Dプリンターは空中に樹脂を置くことができなかったものが、水中プリントでより立体的な造形ができるようになって今後も革新的なアイディアが誕生するかもしれませんね。











アトリエの作業環境が再現されています

本物はダンボールの箱だけ
よく見ると壁に積まれているのはただのプリント壁紙
騙されました

中央の白い部分は 刺繍を切り抜いた箇所を穴埋めた後

生地を無駄にしない方法で、空いたところに違う刺繍をするのだとか

2019年 天王洲アイルで行われたシャネルの展覧会にて
ビーズ刺繍のドア 
同じものが今回も展示されていました。 

ワークショップ 


事前予約制 無料

花のデザインのチャームセットで、ご自身で好きな色を選んで作るキーホルダー。


悲しいことに メルカリで2600円ほどで売られていますが、カラーバリエーションなどはそちらで見ることができます


刺繍 体験 

出口の手前あたり 刺繍の体験ができます

刺繍体験 無料


ワークショップは事前予約で知っていたものの、
畳体験 や 刺繍体験 は当日会場に行ってから知りました。

コラボCAFE 

同フロアにあるカフェ SUN。



展示会チケット か 展望台チケット を持っていないと立ち寄ることができない カフェです。

六本木ヒルズ 展望台「東京シティビュー」
当日券 一般 2400円
かかるところ 
シャネル展覧会で訪れれば入場無料です。
都会の眺望と展覧会の両方楽しめてなんてお得過ぎます。
ここは催事によってコラボカフェに変化します。

シャネルの展覧会用にメニューもシャネル用のラインナップです。

通常ハンバーガーメニューはないと聞いたので、注文してみました。
ハンバーガー 1550円

茹でたミートボールを平らにしたようなバンズ。
ジューシーというよりは 水っぽい。
食べたのに ほとんど 印象に残ってないのです。

1つ500円のモスバーガーの方が数倍 美味しいかも

カフェ内には シャネルの巨大な織物4枚が天井から展示されています。









窓から目線を落とすと 亀裂が目立つ。
ここは 52階 心配になります。
建設から21年経過しています。


独り言 


通常52階は展望台フロアです。

過去の催事はフロアの半分だけを使用した展示会運営でした。

半分を展示会、半分は展望台の営業中というスタイル。



今回のシャネルのイベント特別!

展望フロア52階をワンフロア全部貸し切って開催されたのです。

これはシャネルが初めてのことだそうです。


円形全周360度の展望台。

景色の移り変わりを楽しみながら、オートクチュール刺繍を楽しめる貴重な展覧会。


東京のパノラマ 風景に沿って、左回り導線は非常に見やすかったです。


シャネル側のスタッフの目印は首元にスカーフを巻いています。

どのスタッフさんも完璧に説明できるようでしたが、ほぼ監視役のように立っており積極的には語りません。

(イベントに慣れてないようで若い方は緊張ぎみ)


興味のある作品があればスタッフに尋ねてみてください。

どの方も知識が凄かったです。

私は5人ほどのスタッフさんにお声掛けをしましたが、1聞いたら10返ってくるアンミカさんのような華麗なトーク術で非常に楽しく理解を深めることができました。 


ワンフロアを貸し切った 360度のボリューミーな展覧会はここでしか体感できません。


最初の展示エリア フェスティバル に時間がかかりました。

来場者を引き付ける演出で、天井からカラフルパーツがぶら下がり視覚的なインパクトも凄かったです。


主催者の初っ端から目玉作品を魅せたい意向はわかるのですが、なんせ入り口 から 大渋滞。

写真・動画撮影の人や

音声ガイドの読み込みに立ち止まる人など。

そこへ次の予約来場者が放たれ合流しまた渋滞。

通路も狭く詰まる詰まる。

人の密集を避けて歩く度に、天井からぶら下がったサンプルが体や頭に引っかかる度に

「展示物には触れないでください」

と注意される(泣)


フェスティバルを過ぎたら、ガラガラになりました。

人だかりの予想できるモノや通路が狭いエリアが少し先にあればよかったです。

人の波に押されて自分の見たい角度や正面から見えなかったり。

アトリエ再現の机上を焦らずにじっくり鑑賞したかったです。


六本木ヒルズでウィンドショッピング中

飲食店・宝石店・ブランド店の店員さんから

「今日は何かでお越しになられたのですか?」質問され

皆さん展覧会を知らないようでした。


地下鉄の駅構内から

コンコースにあるエスカレーター

ヒルズ内の立て看板

至る所にこのポスター張り巡らされているのに

シャネルという認識がないのは
やはり シャネルのロゴマークが全面に出ていないからかもしれません。
たしかに分かりづらいかも。



映えスポットのBarbie BOX 

ヒルズでバービーのポップアップ。

なんと あの Barbie BOXに入れちゃいます!


バービー人形になれちゃう 可愛いフォトスポット


場所はエストネーション 六本木ヒルズ店。

シャネルの展覧会から徒歩数分。

エストネーションの一角のスペースに、品数は多くないのですがバービー人形が並んでいて、

ピンクの 巨大なBarbie BOXが設置されています。


シャネルのツイードを着てリアルバービーになろう


会場 出たら、まず LOEWEロエベ を目指し歩きます。

そこからいくつかのフロア降りたらピンクのバービーボックスがあらわれます


今秋ハイブランドの展覧会一覧  

▶CHANELシャネル  LANVINランバン など選りすぐりのドレス 60点が公開

展覧会 アールデコとモード 京都服飾文化研究財団コレクションを中心に場所 東京 丸の内 三菱一号美術館期間 2025年10月11日から2026年1月25日まで観覧料 2300円 前売り 2100円



▶ヴァン クリーフ&アーペル アール・デコの博覧会の100周年を祝う

展覧会 永遠なる瞬間 ヴァン クリーフ&アーペル ーハイジュエリーが語るアール・デコ場所 東京都庭園美術館期間 2025年9月17日から2026年1月18日まで観覧料 1400円



▶BVLGARI ブルガリ 350点が集結

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