いつもお世話になっている方のお誕生日をお祝いしました。
食事の最後に、デザートをバースデープレートでお願いしていたのですが、プレートが運ばれてきた瞬間、思いがけないことが起こりました。
スタッフの皆さんが、拍手でお祝いしてくださったのです。
そして、さらに嬉しいことが。
お店にいらしたほかのお客様まで、同じように拍手をしてくださったのです。
その場にいた皆さんが、自然にお祝いの気持ちを共有してくださる。
思いがけない温かさに、感無量でした。
空間の印象を決めるもの
インテリアの仕事をしていると、空間を構成するさまざまな要素に目が向きます。
家具のデザインや配置。
照明の明るさや光の色。
壁や床の素材、窓から入る自然光。
それらを丁寧に組み合わせることで、空間の印象や居心地は大きく変わります。
けれど、今回の出来事を通して、改めて気づかされたことがありました。
空間の心地よさをつくるのは、インテリアだけではないということです。
そこに集う人たちの気持ちや、何気ない振る舞い。
人と人との間に生まれる空気もまた、その場所を形づくる大切な要素なのですね。
人の心が、空間を温かくする
もし、あのときスタッフの方々が静かにプレートを置くだけだったら。
それでも、もちろん素敵なお誕生日のお祝いになったことでしょう。
けれど、スタッフの皆さんの拍手があり、それに呼応するように、ほかのお客様まで拍手をしてくださった。
その瞬間、お店全体が、祝福の気持ちに包まれたように感じました。
特別な装飾を加えたわけでも、家具を変えたわけでもありません。
そこにいた人たちの温かな気持ちが、その場を特別な空間に変えてくれたのです。
空間とは、単に壁や床、天井で囲まれた場所ではない。
そこで過ごす人たちの気持ちや、交わされる言葉、何気ない出来事によっても、その価値は変わっていくのだと思います。
美しいだけでは終わらせない空間へ
私がインテリアの仕事で大切にしたいのは、見た目を美しく整えることだけではありません。
そこで暮らす人が心地よく過ごせること。
自分らしくいられること。
そして、その空間で過ごす時間が、人生のささやかな喜びにつながること。
今回の出来事は、そんな思いを改めて確かめる機会になりました。
空間を整えることと、そこにいる人の心に寄り添うこと。
どちらも大切にしながら、これからも仕事を続けていきたいと思います。
思いがけない拍手から教えていただいた、温かな気づき。
心に残るお誕生日のお祝いになりました。
■お問合せの方はこちらからどうぞ
■ホームページはこちらからどうぞ

