美味しい料理に舌鼓を打ちながら、ふと思いました。
器と料理の関係は、建築とインテリアの関係に似ているのではないか、と。
料理を引き立てる器。
器の魅力をさらに際立たせる料理。
どちらか一方の個性が突出していても、全体としての調和は生まれません。
かといって、どちらかがぞんざいでも、美しさは成り立たない。
それぞれがきちんと存在しながら、互いの魅力を引き出し合う。
そこに、心地よいバランスが生まれるのだと思います。
建築とインテリアも同じ
インテリアの仕事でも、これは同じです。
建築そのものが持つ魅力を生かしながら、家具や照明、カーテン、アートなどを組み合わせていく。
インテリアだけが目立てばよいわけではありません。
反対に、建築に遠慮しすぎて、空間が無難なものになってしまうのも少し違う。
大切なのは、建築とインテリア、それぞれの個性を理解し、どこを生かし、どこを引き算するかを見極めること。
時には、あえて対照的なものを合わせることで、双方の魅力が際立つこともあります。
単に似たものを集めることが調和ではない。
違うもの同士でも、どこかに共通する感覚や、つながりがあれば、美しい関係が生まれることがあります。
それを見つけていくのが、空間づくりの面白さなのかもしれません。
主役を決めるより、関係性を考える
器も料理も、建築もインテリアも、それぞれ単独で魅力を持っています。
けれど、組み合わさったときに、その魅力がさらに深まることがある。
主役と脇役を単純に決めるのではなく、互いのよさを生かす関係を考える。
そんな視点を、これからも大切にしていきたいと思います。
……と、ここまで考えながらも、目の前のお料理はしっかり完食(笑)。
芸術の秋、読書の秋、いろいろありますが、
今年も、やっぱり「食欲の秋」です。
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