来月、閉店されると聞いたお店へ、久しぶりに訪れました。
扉を開けると、相変わらずの笑顔で迎えてくださる。
その笑顔に、なんだかホッとしました。
けれど、まもなくこの笑顔が見られなくなると思うと、やっぱり残念でなりません。
そのお店は、こじんまりとしたアットホームな空間。
木のぬくもりを感じるウッディな店内には、どこか懐かしいような、肩の力が抜けるような空気があります。
そして、この居心地のよさは、インテリアだけから生まれているのではないと思うのです。
お料理は、できあいのものを使わず、すべて手作り。
ひとつひとつ丁寧につくられた料理からは、訪れる人への愛情と、料理そのものに対する愛情が伝わってきます。
その気持ちが、料理だけでなく、空間にも滲み出ている。
そこで、ふと思いました。
インテリアは、店主の人柄を表現しているものなのかもしれない。
インテリアというと、家具や照明、素材、色など、目に見えるものを考えがちです。
もちろん、それらは空間をつくる大切な要素。
でも、長く人の心に残る場所には、目には見えないものも宿っているように思います。
そこにいる人の考え方。
ものを大切にする気持ち。
訪れる人への心遣い。
日々の仕事に向き合う姿勢。
そうしたものが少しずつ積み重なって、空間の「空気」になっていく。
だから、同じような家具や素材を使っても、そこにいる人によって、居心地はきっと違うのでしょう。
久しぶりに訪れたこのお店で、そんなことを改めて感じました。
残すところ、ひと月余り。
閉店されることはとても残念ですが、
それまでに、もう一度この場所を訪れたい。
できれば、もう一度と言わず、何度か。
美味しい料理と、あの笑顔と、
この場所がつくり出す空気に会いに行きたいと思います。
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