名古屋で毎年開催される、ヒストリックカーを中心としたクルマのイベント「コッパチェントロ」。
私がこのイベントを楽しみにしている理由のひとつは、普段なかなかお目にかかれないクルマに出会えることです。
今回、目に留まったのがこちら。
なんと、ランボルギーニのトラクター。
一瞬、「えっ、ランボルギーニ?」と思いますよね。
でも、じっくり見てみると、これが実にカッコいい。
鮮やかなオレンジとブルーの色使い。
大きなタイヤ。
むき出しになった機械の構造。
余計な装飾があるわけではないのに、存在そのものに力があります。
そして感じたのが、機能美ということ。
「美しく見せるためにつくられた」のではなく、
「必要な機能を追求した結果、美しくなった」。
そんなものに、私は昔から惹かれるところがあります。
もちろん、コッパチェントロには、誰もが知っているメーカーの、誰もが知っているクルマも登場します。
それはそれで楽しい。
でも、こうした「まさか、こんなクルマが!」という出会いがあるからこそ、会場を歩く楽しみがあるのだと思います。
そして、しばらくこのトラクターを眺めていたら、別のことを考え始めました。
こういうクルマも、所有してくれる人がいるからこそ、メーカーはつくることができるのですよね。
つくり手がどれだけ素晴らしいものをつくっても、それを選んでくれる人がいなければ、ものづくりは続きません。
そう考えると、これはインテリア製品にも同じことが言えるのではないでしょうか。
家具も、照明も、カーテンも、ラグも、器も。
世の中には、本当にたくさんのものがあります。
その中から、
「これが好き」
「これを自分の暮らしに迎え入れたい」
と選ぶ。
そして、ただ買って終わりではなく、オーナーとして大切に使っていく。
私は、そういう「所有の仕方」が、もっとあってもいいと思っています。
インテリアというと、どうしても
「今、何が流行っているのか」
「どんなテイストが人気なのか」
「どこのブランドなのか」
という話になりがちです。
でも、本当に大切なのは、
「あなたは、それをどうして選んだのですか?」
ということなのかもしれません。
みんなが持っているからではなく、
流行っているからでもなく、
「私は、これが好きだから。」
その理由を自分の言葉で言えるものを、暮らしの中に少しずつ増やしていく。
そして、それを長く使う。
そうすると、モノは単なる「インテリア用品」ではなくなっていきます。
そこに暮らす人の時間や記憶が重なり、少しずつ、その人だけのものになっていく。
私はインテリアコーディネーターとして、そんな空間をつくるお手伝いがしたいと思っています。
美しいものを選ぶことも大切。
でも、それ以上に、
「私はこれを選ぶ」
という、自分自身の意思を持つこと。
それが、その人らしい空間につながっていくのだと思います。
コッパチェントロで出会った、ランボルギーニのトラクター。
本来の役割を果たすためにつくられた機械が、何十年という時間を経て、今も人を惹きつけている。
それは、つくり手の技術だけではなく、
誰かが大切に所有し、残してきたからこそ見られる姿なのかもしれません。
そう思うと、ますます「所有する」ということが面白く感じられます。
さて。
次に私の暮らしに迎え入れるものは、何でしょう。
「これ、いいな」だけではなく、
「これを私が持ちたい」
と思えるものに出会いたいものです😊
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