多治見市には、ケーキの名店がいくつもあります。
その中でも、こちらは特に地元の方々から支持されているお店。
今回いただいたケーキも、もちろんお味は申し分なく、
すこぶる美味しい。
……なのですが。
私が思わず目を留めたのは、その「見せ方」でした。
写真をご覧いただければお分かりになると思いますが、
思わず写真に撮りたくなる、この姿。
パイ生地とクリームと苺が何層にも重なり、
まるで小さな建築物のようです(笑)。
美味しいだけで、十分なのに
考えてみれば、ケーキ屋さんですから、
美味しいケーキをつくることが一番大切なのは言うまでもありません。
素材を選び、
技術を磨き、
美味しいものをつくる。
それだけでも、十分に価値があります。
それなのに、そこへさらに、
「どう見せたら、お客様に喜んでもらえるだろう?」
という工夫を加えている。
味だけではなく、
目でも楽しませる。
買って帰るまでではなく、
箱を開けた瞬間から、
「わぁ!」と気持ちが動く。
そして思わず写真を撮りたくなる。
それも含めて、このケーキの「商品」なのかもしれません。
「さらに」が、仕事を面白くする
このケーキを見ながら、ふと自分の仕事のことを考えました。
インテリアも、基本的なことだけを考えれば、
「家具を選ぶ」
「カーテンを決める」
「照明を選ぶ」
「色をまとめる」
そうした一つひとつを、きちんと納めていけば形にはなります。
でも、それだけではない。
お客様がどんな暮らしをしているのか。
何を大切にしているのか。
これから、どんな時間を過ごしたいのか。
そこまで考えたうえで、
「この方にとって、もう一歩心地よくするには何ができるだろう?」
と考える。
私は、そこにインテリアコーディネーターの仕事の面白さがあると思っています。
「足す」のではなく、「喜びを足す」
ここでいう「さらに」は、
単純に何かをたくさん足すことではありません。
家具を増やすことでも、
装飾を増やすことでもない。
むしろ、必要のないものは削ぎ落としたうえで、
「ここに、もうひとつ何があれば、この人は嬉しいだろう?」
と考えること。
それは、照明の位置かもしれない。
カーテンの生地かもしれない。
お気に入りの椅子かもしれない。
あるいは、窓から見える景色を生かすことかもしれません。
その人にとっての「ちょっと嬉しい」を見つける。
それが、プロの仕事なのではないかと思います。
ケーキから、インテリアを考える
最近、私は「美しいもの」や「美味しいもの」に出会うと、つい仕事のことを考えてしまいます。
今回もそうでした。
「美味しい」という基本がしっかりある。
そのうえで、「見せ方」というもうひとつの価値がある。
だからこそ、記憶に残る。
インテリアも同じなのかもしれません。
まずは、暮らしやすいこと。
心地よいこと。
そしてその先に、
「この人だから、この空間」
と思える何かがあること。
ただ整えるだけではなく、
ただ美しくするだけでもなく、
その人の暮らしに、
もう一歩の喜びを添える。
そんな仕事ができたらいいなと思います。
とはいえ……
今回は難しいことを考える前に、
すこぶる美味しくいただきました😊🍰
美味しいものをいただきながら、
仕事のことまで考えさせてもらえる。
食欲の秋、なかなか侮れません(笑)。
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