お料理から考えた、インテリアの「一本の筋」
今日は久しぶりに、緑区のイタリアンへ出かけました。
ウッディな雰囲気の中にある、家族経営のあったかいお店。
決して気取った感じではないのですが、素材へのこだわりがしっかりと感じられ、料理をいただくたびに「ここには、ちゃんと考え方があるな」と感じさせてくれるお店です。
オーナーシェフは、若かりし頃、ラグビーに情熱を傾けていたそう。
世界中へ遠征に出かけ、そこで出会った土地の美味しいものに舌鼓を打つ。
そんな経験を重ねてこられたと伺いました。
なるほど。
そう思いながらいただいていると、途中で、ひと口サイズのご飯にお出汁をかけていただく一品が出てきました。
最初は、
「イタリアンなのに、お出汁?」
と、少し不思議に感じました。
けれど、いただいてみると……
美味しい。
全く違和感がありません。
むしろ、料理の流れの中に自然に馴染んでいる。
お出汁をかけたばかりの器から立ち上る湯気までが、さらに美味しさを引き立てていました。
チグハグに見えるものを、調和させるもの
その時、ふと思ったのです。
インテリアも、同じなのではないか。
「北欧風にしたい」
「ホテルライクにしたい」
「モダンな空間が好き」
もちろん、それはインテリアを考える上で大切な入口です。
でも、そこだけで空間をつくってしまうと、どこか「スタイルを借りてきた」ような印象になることがあります。
大切なのは、その人がどんな暮らしをしているのか。
何を大切にしているのか。
どんなものに心を動かされてきたのか。
そして、これからどんなふうに暮らしたいのか。
そこを丁寧に紐解いていく。
そうすると、たとえ一見すると異なるものが組み合わされていても、不思議と調和してくる。
今の住まいづくりでも、「どんなスタイルか」だけではなく、暮らし方や心地よさとのつながりを重視する考え方が広がっています。
私はそれを、
「一本の筋が通っている」
という言葉で表したくなります。
「何風」ではなく「その人らしい」
インテリアコーディネーターとして、これまでたくさんのお客様とお付き合いしてきました。
その中で感じるのは、完成した空間が素敵かどうかだけではなく、
「その人が、その人らしく暮らせているか」
ということの大切さです。
雑誌に載っているような素敵な空間でも、その人の暮らしに馴染まなければ、どこか落ち着かない。
反対に、少し意外な組み合わせであっても、その人の暮らしや価値観がきちんと表現されている空間は、時間が経つほど味わいが増していく。
そこには、流行だけではつくれないものがあります。
最近、私は「ホンモノ」ということを考える機会が続いています。
時代を超えて残るもの。
形を変えながらも、本質を失わないもの。
そして、それはインテリアにも通じるのではないかと思うようになりました。
その人の中にある本質が、空間に自然とにじみ出ている。
そんなインテリアこそ、長く愛されるのではないでしょうか。
今日いただいたお料理から、またひとつ。
インテリアについて考えるきっかけをいただきました。
そしてもちろん……
今日も美味しくいただきました!😊
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