愛知県立美術館で開催されています、
『若沖展』へやっと。。。行って来ました。
この展示は、学芸員で知人のMさんが
企画を担当していたのを差引いても
思いがけず素晴らしいものでした。
伊藤若沖は、江戸時代に活躍した
日本画家の一人で、当時の主流だった、
狩野派や琳派などの伝統的な流派に
属さず、独自の路線を展開していた
型破りな画家さん![]()
その作品は、確かな技術に裏づけされた
遊び心とモダンさがふんだんに楽しめます。
この時代にこんなことが出来た、とは驚きです。
アメリカのボストンのお金持ちの
プライスさんの所蔵のコレクションが今回の展示。
実際に、彼の日本画家の所蔵作品は
県美に展示されているもののの5倍以上とか![]()
アメリカ人だからこそ、モダンな作品が多いのかどうかは
わかりませんが、江戸文化の貴重な遺産を
きちんとした方に管理、保管して頂いて
日本人を代表しまして(?)、感謝~の気持ちで
いっぱいです。
その一方、障子越しの光が一日のうちで
変化するさまを巧みに利用した屏風絵も。
1枚の絵がいく通りにも見える様は、
本当に興味深く、日本人らしい情趣を感じる。
アメリカ人の目にはどのように映ったのでしょうか![]()
今回、1枚の絵のその光の演出のためだけに125万円も
かかったらしいけれど。。。さすがお金持ちのプライスさん。
発想が違います。
日曜日までの開催なのでどうぞお急ぎ下さいませ![]()
最近、日本文化に触れる機会が多く、
今さらながら、その素晴らしさにうっとりする、
今日この頃です。
この本も最近のお気に入り。
日本語の美しい色名はどうして
こんなにせつないのでしょう。