「人って自分の中にない考えは思いもつかない」

 

以前、勤務していた職場の先輩の言葉です。

 

その言葉を聞いて、最初はピンときませんでした。

その後、周りの人たちを観察していて納得する

ことがあったのです。

 

もう何年も前のことです。

 

当時の勤務先では社員同士で年賀状を送り合う

習慣があり、年末になると住所録が配られます。

 

多くの個人情報を扱う職場だったため

社員にも意識が根付いていますし、住所を

知られても扱いに対する信頼はありましたが、

1人だけ大丈夫かな?と思う人がいました。

 

その人とは偶然にも自宅が近く

歩いて10分程度なのです。

 

万が一にも、近くで住所と名前が特定される

ことがあると怖いので、住所録を渡したくない

と伝えて対応してもらうことになりました。

 

もう一人、同じタイミングで住所録について

申し出をした社員がいました。

彼女は、そもそも住所を教えないでほしい

ということです。

 

理由を聞いたところ

Googleとかで家を調べられたら嫌だから

だそうです。

 

 

私には、ない考えだったので驚きました。

え?そんなんで調べる人がいるの?

という感じです。

 

でもまぁ、考えればそんな人もいるかもね

と思っていたら…

 

その申し出をした人が、調べていたのです!!

 

あー、自分がするから

人からもされると思うのですね、と思う出来事。

 

「自分の中にあるから思いつく」ことから

最初の言葉

「人って自分の中にない考えは思いもつかない」

ということが腑に落ちたのです。

 

 

つづく(ちょっと長くなったので分割)