このようなシンプルな室内を・・・
室内ドアなどを作って 華やか?にしてみました
作ったのは アウトセットの引き戸(スライディングドア)で
正面から見ると・・・
こんな感じ。
(左にスライドして開けるタイプです)
作り方
<1>骨組を作り 上下に金具を取り付ける
骨組は ラワンランバーコア を使いました
軽くて 加工がしやすく ゆがみが少ないため 初心者向きだと思います
※ラワンランバーコア とは 板の両面を ラワンベニアで挟んだ感じ?の合板です
詳しくは 材木屋さんのHPなどで 確認してください
接合部分は ドリルで穴をあけて 長いビスでとめます
ビスが長いので 斜めにならないように 注意が必要
上下には スライディング用の金具
(元々のドアに付いていたもの)を取り付けます
もちろん 元々ついていた場所と 同じ場所につける必要があるので
取り付け場所は 正確に計ることが大切です
上下の金具がついたら
この時点で 一度 ドアを壁に 取り付けて
きちんと スムーズに 開閉できるか 確認しましょう
ガタツク場合は ここで しっかり直しておくことが大切です
<2>仕上げ材を貼る
ラワンランバーコアの骨組や 金具を シナベニアなどで隠して 表面を仕上げます
シナベニア(下写真)は ラワンベニアよりも 表面が滑らかでキレイな合板です
これで 丸見えだった建具の上下の金具が隠れました。
※上部の金具の断面を 簡単な図で表すと
つまり 骨組みのラワンワンバーコアと金具を
シナベニアで覆うことで 隠しています
※開き戸の場合など 上下に金具が必要ない場合は
このように 骨組にわざわざ合板を貼る行程をしなくても
最初から シナランバーコアだけで作ってしまっても いいと思います
さて ラワンランバーコア の両面に シナベニアを貼った側面は・・
こんな感じで 層になっていて サンドイッチの側面みたいなので・・・
(※ ビス用にあけた穴は 丸棒ダボで埋めました)
この側面を キレイに仕上げるために シナロールテープ を使います
シナ(無塗装)で作られた 接着テープ(木口テープ)です
ちなみに シナロールテープには 幅が数種類あるのですが
貼る場所の幅 プラス 4mm のものを選ぶのが良いそうです
貼るときに多少曲がっても 大丈夫なようにだと思います
<シナロールテープの貼り方>
(1)まず 貼る面がデコボコしていると 接着力が落ちてしまうので 平らにします
このとき 金属製のヤスリを使うと とても便利です
ちなみに これは NTドレッサー M-20GP 中目 という商品です
(2)次に ヤスリで出た木屑をきれいに取り除きます
私は 家にあった消しゴム屑を払うときに使っていたブラシで払いましたが
もっと 専門のブラシとか あるかもしれません・・・
(3)テープをしっかりと 貼ったら はみ出た分をカッターで切り落とす
テープ自体に接着剤が付いているので 簡単に貼れます
ただし 貼りなおしは厳禁です!
というのも 貼りなおすと粘着力がおちてしまうので のちのち剥がれるかもしれません
なので ゆっくりでいいので 正確に貼る様にしましょう
また、カッターで余分な部分を切り落としていると
接着剤がどんどん刃にこびりついてくるので
定期的に 歯を折って新しい刃にしましょう
(4)カッターで切り落としたところを ヤスリで滑らかに仕上げる
角の部分を 軽くすべらせるだけで さらに余分な部分が落とされます
上面が シナベニアで 側面が シナロールテープ を貼ったところです
一瞬、 一本の角材のように見えませんか?
つなぎ目は よぉーく見れば 分かります
けれど ぱっと見は ぜんぜん 分かりません
<3>ドア枠の内側にベニアや飾り棒を取り付ける
ドア枠の内側(空いている部分)に シナベニアなどを取り付けます
建具下部に シナベニアを 飾り棒で挟んで木工ボンドでつけます
断面を簡単な図にすると こんな感じ・・・
ちなみに この飾り棒は 角では
こんな風に 45度にカットしてとりつけるとキレイです
※ドア上部の内側(空いている部分)は 後にアクリル板を取り付けるので
飾り棒を 片面だけ 木工ボンドでつけておきます
<4>取っ手を取り付ける準備をする
ドアの取っ手は できれば ハンドルをビスとかで簡単に取り付けるタイプにしたい・・・
けれど 今回のドアは アウトセット
片側が壁に接しているために でっぱったハンドルは 取り付けられないのです
つまり 引き戸でよく見るような 引き手を取り付けなくてはなりません
というわけで 引き手を埋め込むための穴が必要です・・・
きっと トリマーとかで さくっと彫ればいいのでしょうが
持ち合わせもなく、レンタルしても 使いこなせる技術もないので・・・
(今回は 硬い角材ではなく 合板なので とても簡単に彫れました)
<5>塗装します
このまま塗装してもよいのですが
あまりにも 仕上げ材がキレイすぎるので・・・www
角などを 金属製のヤスリなどで 荒削りして
こんな感じだったのを・・・
紙ヤスリで ケバケバをキレイにとったら ついに塗装です
※アクリル板を取り付ける予定の 上部のドア枠の中に いつの間にか
細い枠が追加されてる・・・?
取り付けたところの写真を とるのを忘れてしまいました
まぁ 単なる飾りですので あまり重要な所では ありません・・・
ちなみに ここも ドア枠内側の飾り棒同様 片側しかつけていません
※飾り棒のところとかは 金色とかを ちょっと雑に 細く塗りました
さらに アンティーク感?を出すために ワトコオイルを全体に薄めに塗って
塗装は終了
<一口メモ>
ちなみに 塗装ですが 二度塗りとかをする場合
毎回ハケを水洗いするのも 面倒だなぁ・・・というときは
ハケをサランラップとかで覆って 空気に触れないようにしておくと
数時間は 大丈夫ですよ
(※ あくまで水性塗料で 真夏とかでないときですが)
<6>アクリル板を取り付けて シールなどを貼る
ドア枠上部に アクリル板 最低厚さ2mm以上 (できれば3~4mm)を取り付ける
ガラスシート(アクリル板に貼りつけ可能のモノ)を貼る場合は
取り付ける前に 貼っておく
※アクリル板のカットの方法は 「ガラス窓風の扉を作ってみる 」 に書いてあります
アクリル板を 飾り棒(塗装しておくこと)で 挟んで固定します
もう片方は 細い釘などで 打ち付けても いいと思います
(そうすると のちのち アクリル板を交換できますね)
※アクリル板に ウォールステッカーを 貼ってみました
最後に 取っ手(壁側ではない方は ハンドルでOK)をビスで取り付けて
完成!
<室内ドアを作った感想>
ドア作りは 単体の テーブルや 棚とは違い
壁という相手があるので サイズの正確性が とても大切です
なので 製作途中で 何度もサイズ確認をしました
また、室内ドアは 屋内の温度によって
反ってしまったりと サイズが変化する可能性もありますが
今のところ 問題なく使えています
ドア以外の小物?は 次回にアップする予定です