高校も合格し、卒業だけとなりました。

 

 

 

 

学校から帰ってきた娘が

 

「卒業式、嫌なら校長室で授与式やってもいいんだって」

 

 

と、言ってきました。

 

 

 

 

新しーーっ!

 

 

 

と感心してしまいました。

 

 

 

どうやら「配慮」のようです。

 

 

 

 

”そんなとこ配慮しないで、もっと別のことで配慮してくれよ”

と思いつつ、娘に決めさせようと思いました。

 

 

 

「どうする?どちらでもいいよ」

 

 

娘はきっと、めんどくさいから出たくないんだろうなと思いました。

 

 

「ママ、決めて」

 

 

選択肢が二つしかなくてホントにどちらでもいい場合、娘は延々と決められません。

 

 

せっかちな私はそういう時、待たずに決めます。

 

 

「不登校だった自分にケジメつけてきたら?卒業式までいないと大人になった時に中学の友達と会いづらくなるよ」

 

と言いました。

 

 

娘は

「・・・なるほどね。ケジメつけるか」

と、意を決してくれたので、卒業式参戦決定と相成りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・当日

 

 

 

 

朝から起きる事、式への緊張からか、

体調があまり良くはありませんでしたが、

友達たちとワイワイ、先生も交えて笑いながら無事卒業しました。

 

 

 

中学の三年間、私にとっても戦いでした。

 

 

親とは?と自問自答する日々、プライドや体裁との戦い、子どもへの愛、

”普通”から漏れてしまった娘との対話・・・・

先生の質の悪さ、これからの彼女の人生、感情の置き所

 

本当に大変でした。

 

 

彼女の不登校が私にもたらしたものとは何だったのでしょうか。

親としての成長、人としての経験値だったのかも知れません。

彼女自身にももたらしたものは大きかったようです。

今は答えが出なくても、三年間経験した事は無駄じゃないし

普通じゃない経験が出来た事は、宝になるはずと信じています。

 

いずれにしても振り返ってみれば、命を自分で落とさず生きていてくれて良かった。

 

 

さて、中学生、不登校児の彼女は”過去”です。

未来には何が待っているのでしょうか?