先日、宝塚大劇場で宙組公演「王家に捧ぐ歌」を観劇してきました。この感想です。
アムネリス良かった。アムネリスに比べ、主人公の二人に魅力を感じなかった。
もちろん、まぁ君のストーリーを導く歌は素晴らしかった。みりおんの芝居も良かったと思う。でも、なぜかこの二人から伝わる感情が弱い。この理由は役者ではなくむしろ脚本だと思う。
ラダメスがアイーダを愛したこと。語られてない部分でアイーダに一目惚れしたことは分かる。それがラダメスの考え方に影響を与え、軍人であるにも関わらず戦争よりも平和を願うようになったことも理解できる。それが命をかける価値のあるのものとして行動した。
しかしアイーダである。彼女がなぜラダメスを愛したのか、全く分からなかった。敵の将軍から愛されるという戸惑い、彼の命を案ずる心。みりおんは一つ一つを丁寧に演技しているにも関わらず、言葉だけで愛と言われている感じ。
脚本が愛の理想に酔っている感じ。「二人が愛し合ったことこそが大切」と言われても、大切かどうかなんて価値付けは意味が無くて、ただラダメスと一緒に居たかったという思いを伝えて欲しかった。なんか、愛の言い訳が多いんだよな。
翻ってアムネリス!
素晴らしかった。誇り、思慮深さ、女性のいやらしさ、高慢、嫉妬。そして美しさ。すべてにおいて説得力があった。
手に入らない物は無かった人生で、初めて手に入らなかったラダメスの愛。自分が語りかけているのに、それを遮るようにアイーダに指輪を渡すラダメスへの怒り。女官達がアイーダを虐待している中、しばらく放っておいて丁度良いタイミングで止めに入る嫌らしさ。すべてがリアルだった。
誇りと高慢さの中、最後に愛する人の前で絞り出した台詞「ファラオである前に一人の女」。
だからこそ、最後のラダメスの問いかけに応えるべくの行動。戦争の放棄。「それが以下に愚かな命令であるのか分かっている。」しかし、それを決意した。
彼女はラダメスへの愛を忘れないであろう。それでも女王の義務として結婚し世継ぎを作るだろう。また、難しい局面においても、様々な努力で平和を成し遂げて行くだろう。誇りを捨てること無く。
実は、物語冒頭でウバルドが2千年後に分かるべきものは、「アイーダの言っていた事」ではなく、アムネリスの努力なのかもしれない。
アムネリス良かった。アムネリスに比べ、主人公の二人に魅力を感じなかった。
もちろん、まぁ君のストーリーを導く歌は素晴らしかった。みりおんの芝居も良かったと思う。でも、なぜかこの二人から伝わる感情が弱い。この理由は役者ではなくむしろ脚本だと思う。
ラダメスがアイーダを愛したこと。語られてない部分でアイーダに一目惚れしたことは分かる。それがラダメスの考え方に影響を与え、軍人であるにも関わらず戦争よりも平和を願うようになったことも理解できる。それが命をかける価値のあるのものとして行動した。
しかしアイーダである。彼女がなぜラダメスを愛したのか、全く分からなかった。敵の将軍から愛されるという戸惑い、彼の命を案ずる心。みりおんは一つ一つを丁寧に演技しているにも関わらず、言葉だけで愛と言われている感じ。
脚本が愛の理想に酔っている感じ。「二人が愛し合ったことこそが大切」と言われても、大切かどうかなんて価値付けは意味が無くて、ただラダメスと一緒に居たかったという思いを伝えて欲しかった。なんか、愛の言い訳が多いんだよな。
翻ってアムネリス!
素晴らしかった。誇り、思慮深さ、女性のいやらしさ、高慢、嫉妬。そして美しさ。すべてにおいて説得力があった。
手に入らない物は無かった人生で、初めて手に入らなかったラダメスの愛。自分が語りかけているのに、それを遮るようにアイーダに指輪を渡すラダメスへの怒り。女官達がアイーダを虐待している中、しばらく放っておいて丁度良いタイミングで止めに入る嫌らしさ。すべてがリアルだった。
誇りと高慢さの中、最後に愛する人の前で絞り出した台詞「ファラオである前に一人の女」。
だからこそ、最後のラダメスの問いかけに応えるべくの行動。戦争の放棄。「それが以下に愚かな命令であるのか分かっている。」しかし、それを決意した。
彼女はラダメスへの愛を忘れないであろう。それでも女王の義務として結婚し世継ぎを作るだろう。また、難しい局面においても、様々な努力で平和を成し遂げて行くだろう。誇りを捨てること無く。
実は、物語冒頭でウバルドが2千年後に分かるべきものは、「アイーダの言っていた事」ではなく、アムネリスの努力なのかもしれない。

