少年時代 8 | MY LIFE AS A FOOTBALL 2

MY LIFE AS A FOOTBALL 2

ないかな ないよな きっとね いないよな
会ったら言えるかな まぶた閉じて浮かべているよ

お通夜か?

まあーわが教え子たち(3年生以下)の静かだこと このうえなし。

人見知りか?

いつも元気なテル・ハルが、「ベンチでいい・・・」 とか言う。

少子化の昨今、伊勢だけではチーム構成が不可能になり、
今回は大国小学校と合同チームとなっての初の公式戦だ。  

いつもの練習通りにやればいいのに・・・・・・

内弁慶か?

MVPは、わがチームの・・・ と、言いたいところだけど 
残念ながら大国の翼くんだった。
もう名前からして申し子ですから。

4人5人と抜いていく。 ゴリゴリ突破していく。
無人の野を行く如く だ。 クーッ カッコいいこと このうえなし。

負けた後、体育座りして汗をポタポタさせながら、一点を見つめている。
ひとり敗北を背負い込み、カラダ全体から悔しさを発散させている。
おぉ なんと美しいサッカー小僧だろう。
男が男に、いや男が少年に惚れる・・・・・・えーと、マズいか(^^)

大国の監督が言うことには、
「アイツの推進力は凄いです」

推進力か・・・
自分だけじゃなくチームまで引っ張るもんなぁ、たいしたもんだ・・・・・・

・・・と、かたわらを見ると
わが教え子たちが、ニコニコしながら聞いてくる・・・

「ねぇ もう終わりなの?」 
「つまんなぁ~い」 
「もっとやりたぁい」

う~~ん、この違いはどうだろう^^

「次なんかねぇよ、負けたんだから。 メシ食ってとっとと帰るぞ!」

「ええぇー!」

だから、なんのええぇー!だよ^^ 今ごろ調子出してきやがって。
まあね、すっかり情が移ってますから、カワイイんだけど^^

かたや〈推進力〉
かたや〈ベンチ希望〉

彼我の差はデカいようにみえる。
んが、実はたいしたことはない。

人見知りたちが、その気になりさえすれば差は埋まる。
アッという間に差はなくなり、追い越してしまうことさえできる。
技術は劣っていないのだから。

ただ、ただ、ただぁ それがムズカシイ^^
人の、ガキんちょの心持ちをどうにかできる と、考えるほど傲慢じゃないし。
もうね、ひたすらその気になるのを待つのみさ。

ま、ほとんど1.2年生だからね・・・・・・
いつになるやら