少年時代 1 | MY LIFE AS A FOOTBALL 2

MY LIFE AS A FOOTBALL 2

ないかな ないよな きっとね いないよな
会ったら言えるかな まぶた閉じて浮かべているよ

水曜と金曜の夜は、少年たちとサッカーを

2種類の練習をしたあと、ラストは4ゴールマッチ。
彼らにとって、なにより試合がいちばんなのだ。
この時点でキャーキャーとうるさいこと。

四角いフィールドの4辺のまん中に、三角のコーンを2つづつ置く。
2つのコーン、それがゴールだ。

通常ゴールは2つ。
それが倍になると、チャンスも倍。 判断力も倍必要だ。

条件を1つだけ与える。
「シュートの前にパスを1本つなぐこと」

3年生7人と、唯一の1年生の計8人で試合開始。

 ※ 実は試合前のチーム分け、メンバー決めが大変なのさ。
   ガキんちょ達の決め方は「と・り・お」と言いながらジャンケンし、
   文字通り、好きな子の取り合いをしていくのだ^^ 
   その真剣さ、必死さときたら・・・・・・笑えるヨ

   ちなみに、唯一の1年坊主、愛称はメッシ! 今のところ天才だ。
   たまに・・・ひんぱんに 宙を見ている^^


私の担当している愛すべき8人は・・・・・・ヘタクソグループだ。
4つもゴールがあるのに、1つのゴール前でダンゴ虫状態がつづく。
どフリーのシュートチャンスを外しまくる。
たびたびケンカが発生し、フテるやつが出てきてはオレにどやされる^^
まあ、懲りないことこの上なし。

ハンドや危ないプレーにはPKをあたえる。
でもキーパーはなし。 ゴールの幅をせまくして、蹴るキョリを長くする。
正確なサイドキックが要求される(まあ、これが狙いなんだけど)

おっと、さっそくPK発生。

キッカーはリョーヤ(笑わない3年生だ)
案の定、ゴールが狭いだの、遠いだのブーたれているが無視。
するとリョーヤ、座って片手を前に出し片目をつぶっている。
そう、芝目を読んでいるのだ^^ おもっきし土のグラウンドで。

「ゴルファーかっ!」 と、一応突っ込んでおく。

蹴られたボールは、とんでもない方向へ転がっていく。
そもそもインステップで蹴ってるし。
私の狙いなど、どこ吹く風だ。

ゲームはつづき・・・・・・ふたたびPK発生す。

ボールをセットすると、今回は関係のないはずのリョーヤが横から出てきて
座って片手を前に出し、片目をつぶり・・・・・・

「ゴルファーかっ!」

すると、もひとりがリョーヤの隣に座り、片手を前に出し・・・

「ゴルファーかっ!」

すると、もひとりがそいつの隣に座り・・・・・・

「ゴルファーかっ!」

チーム4人が横並びに座って、芝目を読んでいる^^
やるなぁ、おまえら  わかってんなぁ ギャグは重ねないとな


この夜は、「ゴルファーかっ!」が何度も校庭に響いたのでした。
結局、PK 一回も入りませんでした^^
だから、ちゃんと蹴れって。