今度のワールドカップ、今のところ南アフリカでやるにはやるらしいが・・・
悪名高き“アパルトヘイト”人種隔離・差別政策の国。(94年に廃止された)
98年のフランス大会、南アのGKはチームで唯一の白人、ハンス・フォンクだった。
しかも、フォンクはアフリカ予選を戦っていない。
南ア国籍があるからとオランダから呼ばれ、その時点で本大会の先発を保障されたのだ。
当然、黒人は白人に怒鳴られることにトラウマがある。
それがいちばん“怒鳴る”ポジションだ。うーん、想像するだけで足がすくむ。
「南アでは、サポーターも黒人ばかりです。
そこにいきなり知らない白人が入ってきたわけだから、最初は大変でした。
でもね、守るべきゴールは1つしかありません。そこでやるだけです 」
ちなみに、フォンクを南アに呼んで、ポジションを与えた張本人が、あのトルシエです。
初対面のトルシエに対するフォンクの印象が的確です
「一言で言えば、非常に慌てている人 」
※今回もテキストは木村元彦著「蹴る群れ」です。