春のランチ | MY LIFE AS A FOOTBALL 2

MY LIFE AS A FOOTBALL 2

ないかな ないよな きっとね いないよな
会ったら言えるかな まぶた閉じて浮かべているよ



庭の梅の花も綺麗に咲いている。

こんなうららかな春の日、かるく汗を流した後
見晴らしのいい外で食べる弁当はうまい!

それも“おごり”となれば、うまさも倍増だ。
自慢だが、私は遠慮などしないのだ。

遠い日の記憶がよみがえる (画面がセピア色になった、と思いねぇ)

高校2年の、とある休日のこと
同じクラスの、男女問わずに人気があった女子から、ランチのお誘い。

しばらくすると、バイク2台がお迎えにやってきた。
あれあれ、ちゅーことは、ツーショットじゃなくて、
このふたりのライダー野郎も一緒なわけね。なーんだ

彼女の家に着くと、もひとり女子がいる。
ちゅーことは、男女比3:2だ。

まてよ、確か“もひとりの女子”は、ライダー野郎Aのことが好きなはず。
ちゅーことは、実質の男女比は2:1じゃねーか^^

おっと、そんな話じゃなかった(そんな話の方がおもしろいんだけど)
「私は遠慮などしないのだ」という方向へ話を戻そう。

人気の女子はハリきって、テーブルいっぱいに料理を並べていた。
たぶん、ハリきったのは彼女ではなく、お母さんだったと想像するが。

でも、んなもん、どちらが作ったものであろうと、知ったこっちゃない。
目の前にごちそうがあれば、食べるのみ!

バクバクモリモリ食う。

やめられない止まらない … ふと気がつくと
ライダー男ふたりは、あまり料理に手をつけていないのだ。

あぁ? おまいら、そんなに少食か?
ははーん、さては遠慮してるんだ、高校生のくせに … アホか

信じられん。出されたものは、とりあえず食え!
それが作ってくれた人への礼儀だろ!
それが男ぞ、それが人間ぞ。 はたらけ鉄矢

ちゅーか、私が単なる好き嫌いのない、ハラっぺらしの少年だっただけのことだが。

ちなみに、後で分かったことだけど、
彼女は私のことが・・・ほらね、正義は勝つのだ!