こんにちは!

インテリアコーディネーター&こんまり流片付けコンサルタント

オカザキ ナミ(岡崎奈美)です。

 

インテリアから距離を置いている間、

結婚、出産、子育て、復帰とライフステージの変化を経験しました。

 

中でも「今までの価値観が180度変わった!」

と言えるのは、子育てからの復帰。

そう、いわゆる”育児と仕事の両立”です。

 

 

毎朝、泣きながら起きる子どもの世話からスタートし

バタバタと保育園に連れていく毎日・・。

 

仕事から帰ってくるのは20時を過ぎており、

ご飯、お風呂を終えて布団に入るのは23時過ぎ・・。

 

家のことまで手が回らず、

土日は溜まった家事をこなし家族との時間も作れない日々・・。

 

”自分の時間を作れない”ってこういうことか!と大いに納得する

ほど育児と仕事に振り回されていました・・。

 

 

そんなある日、掃除機をかけ終わった直後に

夫がポツリと言った一言・・。

 

 

 

「・・汚い家だなぁ・・。」

 

 

 

なにーーっ!と思いながらも見渡すと

あらゆる棚、テーブル、床の上にあふれる物、もの、モノ!!

 

 

ソファには洗濯物が山のように積み上げられ、

チェストに入りきらない洋服が引出しの前に重ねておかれ、

テーブルと床は娘のおもちゃが占領・・。

 

素敵なお部屋にしよう!と思って手に入れた

デザイナーズ収納のUSMオムツと書類に埋もれて見る影もなし・・!

 

 

 

・・これは、確かに美しくない!!!

 

 

 

私が思い描いていた暮らしは、

素敵なインテリアに囲まれていて、

子どもが小さくてもスッキリ片付いていて、

平日は忙しくとも土日は家族でゆっくり過ごせて

時には娘とお菓子作りをしたり、

夜は夫とくつろぎながら映画を見たりする・・。

 

 

そんな暮らしをしたいと思っていたような・・笑い泣き

 

 

 

「汚い家だなぁ」という夫のこの一言で

初めて理想と現実のギャップに気が付いたのでした。

 

 

同時に、

「あぁ、インテリアってお洒落だったら”正解”じゃないんだ・・。」

「私と家族の心地よい暮らしを叶える”ツール”なんだ・・。」

「そっか、インテリアって暮らしに”寄り添うもの”だったのか・・。」

 

 

この時はじめて、家具や壁紙など

沢山のデザインが存在する理由が少し見えた気がしました。

なぜなら、”暮らし”って一人一人必ず違っているから。

一人暮らしなのか、二人暮らしなのか?

子どもと一緒なのか、両親と一緒なのか?

長い時間を過ごすのはリビングなのかキッチンなのか?

一番リラックスできる場所はソファなのかバスルームなのか?

 

どんなに仲良しの友人でも、長く一緒に暮らしてきた親でも、

全く同じ好みやライフスタイルということは無いはず。

 

その人その人のライフスタイルに寄り添った”暮らし”を

叶えるために沢山のデザインや商品があるのかもしれない・・。

 

 

そう考えると、

何千何万とある家具やデザインは圧倒されるものではなく、

夢と希望を叶えてくれる魔法のアイテムのように思えてきました。

 

 

この時、当時コーディネートができなかった自分

少し卒業できたような気がしたのでした・・キラキラ