もう2年以上経ちます。
妻が乳がんの診断を受けてから。
家事に、子どもの世話に、仕事にと奔走してくたびれてしまった感があるのだけど、ブログでこの経験を通して見えてきたことを発信してみようかなと。
家族が癌になると、他の家族は何か責めを負う気分にさせられます。あれがまずかったかな、こうしてあげられていればなと悔いています。
私の場合は、面白そうなことがあると、仕事/仕事外を問わず、首を突っ込んで家族を巻き込んで振り回してしまったなと悔いる気持ちが今も離れません。
当時の私は「私のしたいことと、家族の時間を合体させれば、一石二鳥ではないか」と、その合理性に満足をしていたものです。
それは間違っていたのだなと今なら思えます。
多分家族との時間は、家族に向き合うことに意味があって、みんなが外の興奮対象に向いて一緒の時間を過ごせれば満たされる、という類のものではなかったなと。
あるときに、私がPTA関係の仕事で日曜日に外出するときに、娘が「家に一緒にいてほしい」と泣き出してしまったのを今でも思い出します。きっと私がいろいろ活動範囲を広げていたのは、家族に相当な負担を強いてしまったなと。
もちろん私が広げた活動範囲は、社会的にも貢献するもので、無駄ではないのだけど、でも結局は活躍したい、自分の経験になるいろいろなことに入り込みたい、という自分の欲求を満たさんとする行動で、家族も含めて辻褄合わせを強いていただけなのだなと考えるに至りました。
私は意識高い系オヤジなんですね。
頑張ればなんとかなる!ってな感じ。
そんな中、ちょうど私の勤め先が在宅勤務の試行を始めていた頃でもあり、上司の理解もあって、在宅勤務をしました。Microsoft社のSkype for Businessも行き渡り、容量無制限のWifi端末経由のVPN環境も整備されていたので、十分に環境整備もできていて、偶然の機会に救われた気持ちになったものです。
感謝。
こうして今、命は取り留め回復してゆく妻と平穏を取り戻しつつある家族との時間を大切にすることを学びながら過ごしております。
「頑張ればなんとかなる」という「仕事量の投入」に突っ込めない環境になったことがきっかけで、データ解析者として会社員生活をしながら、データ解析的視点からいろいろ違う見方をしてみました、という発信をして行ければなと。