総合病院での診察を終えた次の日からは、
世間は3連休だった。
当初、隣県の姉の家へ泊まりで行く予定だったのが、
思わぬ事態で中止になり、
いとこに会うのを楽しみにしていたまあを、
公園へ連れて行った。
子供と公園で遊ぶ、
こんな、今までは普通にやってきたことが、
かけがえのないものへと変わった。
それだけじゃない。
家族と一緒にご飯を食べ、
笑いながら話をして、
お買い物に行き、
たまにはお出かけをしたり、
お風呂にみんなで入ったり、
お話しながら眠りについたり、
そんなごく当たり前のことの幸せ。
がんにならなかったら、
ひょっとしたら、気づかなかったかもしれない。
現在は、経過観察中の身で、以前の生活を取り戻しているのだが、
最近、また調子に乗って、
この当たり前のことの幸せを忘れていたかもしれない。
この闘病記を書くことで、また初心に戻れそうな気がする。