わたしと彼の出会いについて少し綴らせてください。
(長いですがこれでもだいぶ端折ってます…笑)
彼とは仕事がキッカケで知り合って、しばらくはただの顔見知り程度の関係でした。
お互いの家がそんなに遠くないことも知っていましたし、共通の知人が多いことも知っていましたが、この頃はまだ縁が薄かったのでしょう、まったくと言っていいほど顔を合わせる機会がありませんでした。
その間わたしはわたしでそれなりに恋愛していたし(あえなく玉砕しましたが…)、あとで聞いた話ですが彼も彼で長いこと付き合っていた彼女が居たそうです。
そして半年ほど経った頃。
知人に誘われて、仕事終わりに飲み会に行きました。
そこにね、居たんです、彼が。
(なんだか稲●淳二みたいな言い方だな…)
久しぶりだったのでお互いビックリ。
そこで初めて彼とゆっくり話しました。
そのときはただそれだけ。
みんなで深夜まで飲んで騒いでバイバイ。
お互いまだそこまで意識もしていなかったと思います。
でも縁というのは不思議なもので、そのあとわたしからの誘いで二人で飲みに行って以来、いろんなところでバッタリ会うことが増えたんです。
駅やコンビニ、電車の中などなど。
本当はいままでもどこかですれ違ったりしていたのかもしれませんが。
確実に何かが変わり始めていました。
最初の頃は、10歳ほど年上の彼をなんでも話せるお兄さんのように思っていて、何かあると彼を頼るようになりました。
彼もとても可愛がってくれて、暇さえあれば二人で飲みに行って、話が盛り上がりすぎて気付けば閉店時間、なんてこともしょっちゅう。
そんな中、彼には長く付き合った彼女が居て、わたしと再会する少し前に別れていたことを聞きました。
それでね、彼が言ったんです、「しばらく恋愛はいいや」って。
心がズキンと痛みました。
「そうなんですねー」なんて気が無い返事をしながら、あー恋愛はしないんだ…って。
彼女が居ないと聞いてなぜか嬉しかったわたし。
恋愛はしたくないと聞いてなぜか悲しかったわたし。
いつのまにか彼を好きになっていたんだと、そこで初めて気づきました。
そこからわたしの苦悩の日々が始まりました(笑)
良い感じなんですよ、とっても。
でも、それ以上でも以下でもない。
仲は良いけど、彼がどう想ってるのかはイマイチわからない。
気持ちを伝えたい。
この関係を崩すのは怖い。
矛盾した感情がグルグルしてました。
そんな日々が2ヵ月ほど続いたある日。
いつものように彼と飲みに行った帰り、酔った彼に突然チューされたんです。
(キスと呼べるほど色っぽいものではなかったのであえてチューと呼びます…笑)
わたしも酔っていたので、一瞬何が起きたのかわからず…
理解した瞬間、動揺したのと恥ずかしすぎたのとで、何も無かったことにしてヘラヘラ笑いながらそのまま帰っちゃいました。
馬鹿ですね(笑)
帰って酔いが醒めてから、うわー!と後悔の嵐。
なんて意気地なしなんだ!と自分を責めまくりました。
でも、本音を言うと、遊ばれるのが怖かったんです。
数年前お付き合いしていた元彼にも、浮気をされてそれが原因で別れたし、そのあとの恋愛でも何度か相手と良い感じになって、実は彼女が居ました…とか。
そういうことが続いていたので、それこそ恋愛に少し疲れてたんです。
彼はそんな人じゃない、と頭ではわかっていても、トラウマが邪魔をしてなかなか素直にはなれませんでした。
それから数日後、また何事も無かったように彼と会いました。
この間は酔っていて、きっと彼も覚えてないだろうと自分に言い聞かせながら過ごしました。
そしてまた、バイバイが近づいたときに、彼がチューしようとしてきたのです。
思わず手でガード。
…馬鹿ですね(笑)
彼がとても悲しそうな顔をするので、なんだかわたしも悲しくなって。
恐る恐る「付き合ってない人とそういうことはできない、遊ばれるのが怖い」と初めて言葉にしました。
つまらない女だとガッカリされると思っていたら、彼がギュッと抱きしめてくれました。
ええええええ!!!!????とパニック。
「俺はでこが好きだよ」と。
ええええええ!!!!????とまたパニック。
脳内のわたしが必死に信号を送ってました。
いまだ!いましかない!
「わ…わたしも…」
ボソリと言うと、彼は少し驚いたように「でこの気持ちが全然わからなくてさ。逆に俺が遊ばれてんのかと思ってた」と。
「でも、それでもいいやって思ってた。遊ばれてても、こんなおっさんの相手してくれるならって」と。
いや、あなたもあなたで全然何考えてるのかわかんなかったですけど!と心の中でツッコミつつ、それでもとっても嬉しかったのをいまでも覚えています。
長いことお互い無意味な腹の探り合いをしてたわけですね(笑)
仕事での支障が多いこと、仕事でもプライベートでも共通の知人が多いこと。
わたしと付き合うことは彼にとって他にもたくさんネックなことがあったと思いますが、それでも彼は「大変なこといっぱいあるけど、一緒に乗り越えて行こう」と言ってくれました。
いやーもう、こんなに幸せなことがあっていいのかって。
神様ありがとー!って叫びたくなりました。
こうして彼とのお付き合いがスタート。
酔ってたとはいえ、このとき一度無かったことにされたても挫けず思いきってチューしてくれた彼に感謝(笑)
(いま思うと、お酒でも入ってないと勇気出なかったんだろうな…)
春が訪れる直前の、まだ少し寒い夜のことでした。