銀鼠色の空ごしの陽ざしはやわらかく、風は微かに吹いて、辺り一面がしっとりと落ちついた風情。
柿若葉のこんもり光るなかから、金木犀・御柳梅の繁みのなかから、小鳥のさえずりが賑やかに聞こえてくる。
“庭を緑の葉で埋めつくしたい”
2001年夏にここに越してきたとき、そう思った。
色とりどりの草花ではなく、さまざまな緑の葉っぱで覆いたかった。
小さな庭を愛で歩きながら、あれ? と気づけば、わたし、いつの間にか顔をほころばせている。
その顔のまま家に入はいり、その顔のままコーヒーを飲む。
今朝のわたし、かなりご機嫌!!
しばらくすると雀が1羽2羽3羽、4羽5羽6羽とつぎつぎ舞い降りてきた。
仲間に入れてぇ…… うん?、もう仲間?
当たり前のように蝶々も、やってきて
まぁまぁなんということだろう、やたらと元気いっぱいに舞っている。
下げた夫の仏飯を庭にまくようになってからずいぶん経つのに、雀たちはどの子もいまだに慣れてくれない。
仲良くしようよ、友だちになろうよ、そう優しく訴え続けているのに……。
ごくごくたまにデッキまで上がって来ることはあるけれど、「仲良しにはなれないよ~」の雰囲気が半端ない。
それどころか、ガラス戸で隔たれた室内にいてさえ、彼らに意識を向けた状態で少しでも動いたりすると、一斉に飛びたっていってしまう用心深さ。
ねえ仲良くしようよ~! 友だちになろうよ~!





