病院のBio Top (池や草花、ハーブガーデンで構成されている)にあった大量のカエルのタマゴがかえり、沢山のおたまじゃくしが泳いでいる。

去年から入院していて、Bio Topの管理を任されている患者によると、おたまじゃくしは胴体が約3cm程のカエルになった時点で、ある日、ある時、みんなで大行列を作って一斉に向かいにある森に引っ越して行くそうだ。

その時はカエルの行列が道路を横断するため、道路を封鎖し車を通れなくするんだと。

常に新しい発見があるこの病院。
バラが満開になったローズガーデンも見たいし、ラベンダーで紫に染まるBio Topも見てみたい。
一通り経験するために1年滞在してみたい。。。


先週調子が非常に悪くなり、それまで服用していた抗うつ剤に加えて、別の抗うつ剤1錠と、安定剤を日に4回服用する事となったが、三日経過した時点でオーバードーズの症状として猛烈な眠気と手足、頭のしびれが出始めた。

昨日処方を減らしてもまだダメで、今日さらに減らし、ほぼ1日ベッドで過ごし、ようやく夕方になって目が覚め、まだ手に痺れは残っているものの、ある程度は活動が出来る状態に戻ってきた。

心の状態は非常に安定しているのでこれがこのまま続いて欲しいけれど、うつ病というのは波があるので、必ずまたなんの前触れもなく落ちることは分かってるのが悲しいところ。
同室のRamonaの職業は幼稚園の先生だけれど、ヨガインストラクターの資格を持ち、キッズヨガのレッスンを受け持っているプロフェッショナル。

Silkeが退院してベッドが運び出されたため、そのスペースを使って最近は起床後と就寝前の2回、プライベートレッスンをしてくれます。

朝、窓の外に広がる森を眺めながらヨガをし、自然や動物を讃え平和を願う歌を唱和すると、随分長い間忘れていた平穏な心を取り戻す事が出来るようになりました。



今週は調子が優れず、週末は帰宅せずに病棟に残るよう診療科長と担当医に勧められていましたが、金曜日に義父が病院まで来てくれて担当医と面談した結果、1泊の許可が下りました。

いつもなら週末が終わって病院に戻れば同室のSilkeとRamonaに会えるため、二人へのお土産を手にワクワクしながら戻るのですが、Silkeは退院し、Ramonaは自宅に戻っているため、今夜は1人です。

寂しい気持ちいっぱいで部屋に入ると、私のベッドサイドにはRamonaが摘んだ花が飾られ、花瓶にはメッセージカードが貼り付けてあり、枕の上には写真集とチョコレートバーが置かれていました。
1人で寂しくないよう、Ramonaが全部用意しておいてくれたのです。

先週はRamonaが1人で寂しくないよう、私が手紙を書いて枕のところに置いておいたのですが、Ramonaはそれをベッド脇の壁に貼って毎日眺めてくれています。

この絆こそが、うつ病に対する最強のセラピーである事は間違いありません。




辛い時期を寝食だけでなく治療プログラムも共に過ごし、親友になったSilkeと私。

毎日一緒に泣いて笑って抱きしめあってキスをしたね。

今日はSilkeが退院する日。

私の横で荷造りをする彼女。

昨日から私達はどこに行くにもずっと手をつないでいた。

泣かないって約束したから、姿が見えなくなるまでは泣かないよ。

病棟のみんなが私を慰めるって言ってくれてるから、安心して退院していいからね。

早朝の点検で今朝看護師さんが部屋に入って来た時、私達は掛け布団をはね除けて、右膝を立ててまったく同じ寝相で寝ていたと笑ってた。

さあ、上を向いて歩こう。