前田国土交通相は8日午前、建設の継続か中止かを再検証中の八ッ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)の建設予定地を就任後初めて視察した。
前田国交相は水没予定地の川原湯地区や川原湯温泉の旅館などが移転する打越代替地、代替地を結ぶ湖面2号橋を視察。代替地では、大沢正明知事と高山欣也町長も立ち会い、「住民はダム湖ありきの生活再建を進めている」などと説明した。
再検証の過程で、国交省関東地方整備局は9月、建設が利根川の治水・利水面で「最も有利」との評価を出しており、国交相の最終判断が注目されている。民主党政権下の国交相の視察は4人目。歴代国交相は今秋までに建設の是非について結論を出す考えを示しているが、前田国交相は東日本大震災級の災害を踏まえた検証を新たに実施する方針を示し、最終判断が遅れる可能性を示唆している。