2019年5月下旬

生検で癌確定から3カ月、本当に進行しないのか不安な日々を過ごしていましたが、いよいよ手術となりました。

手術名はダヴィンチSiによるロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘出;RALP。

手術内容は説明資料によると、
「腹部に6か所の穴をあけ細い筒を挿入。炭酸ガスで腹腔内を拡げて手術を行うスペースを作る。ロボットをドッキングさせてカメラやロボット鉗子を管から腹腔内に挿入。腹腔内で膀胱周囲を剥離して、膀胱と前立腺の間を切断。次いで前立腺後面にて精嚢を剥離、精管を切断。さらに前立腺と尿道を離断して前立腺を摘出。膀胱と尿道を吻合して尿路を再建し手術が終了。前立腺周囲のリンパ節を癌の状態に応じて追加で切除。正中の創を約3センチに拡大して前立腺を取り出し。症例によっては前立腺のすぐ外側を走行している神経血管束の温存が可能。神経血管束の温存により手術後の勃起機能の回復率が上昇。尿失禁の改善にも神経血管束の温存が有効との考え方もあり、可能な症例では温存。」

当初は単に前立腺を取るだけだと思っていたのですが、今読み返してそれ程単純では無いことを知ることができ改めて執刀して下さった先生に感謝です。
また、手術後のあの違和感の原因もなんとなく分かったような気がしました。

手術は無事に終了。

全身麻酔での手術は初めてでしたが、手術自体は意識のない状態で終わるので、部分麻酔の生検や痔の手術の方が意識があるだけ辛かったと思います。

朝10時にスタートして16時頃には病室に戻りました。

麻酔から覚めた直後から膀胱付近だと思われる部分の、痛みとは違う強烈な違和感で苦しみました。夜も殆ど眠れず、この状態が続くのは耐え難いと思いました。

唯一背中から入れた管から出る麻酔を出すと治まりますが(時間を空けて任意で自分でボタンを押すタイプ)、効果が切れると辛いという状況が2日ほど続きその間はあまり食事も喉を通りませんでした。

徐々に違和感も収まり身体に着けられた管も外されていき食事も普通に取れるようになりました。

身体を動かすことを勧めらたので、出来るだけ歩くよう病棟内を何周もします。

最後に傷を止めていた金属製のホッチキスを外して処置完了です。

結局入院期間は9日間で無事退院することができました。

退院後、一旦大阪の住まいに戻り、どうしようかと悩みましたが少し無理をして当日に千葉の自宅に帰ることにしました。

次の検査まで10日間の自宅療養です。