松下電器は、二つの「デンキ」を売っていました。
一つは、「電気製品」。
人々の生活を豊かにするための、松下電器の本業です。
もうひとつは、「松下幸之助の伝記」。
今の小学校4年生で社会に出て、一代で1582社の松下グループを築き上げた伝記です。
松下幸之助ほど、自身の物語や考えが出版物として世に知られている企業経営者はいません。
実は、ここに幸之助が大成功した秘訣があります。
ビジネスの成功には、多くの人々の共感と助けが必要です。
電気製品と伝記を通じて幸之助の想い、経営理念に共感した人が、幸之助を支えました。
お客様、販売店、仕入先、従業員、地域社会 などなど。
こうした人々によって、松下幸之助は大きく発展したのです。
幸之助の著書「実践経営哲学」の第一章で、幸之助は「まず経営理念を確立すること」と説いています。
経営理念は企業のアイデンティティであり、お客様が製品やサービス「買う理由」になるからです。
何のために、自分はこのビジネスをしているのか。
自分とは、我が社とは、いったい何者なのか。
この問いに答えることが、ビジネスの第一歩だと述べています。
お客様をはじめ、多くの人々の心を動かすことが 成功の秘訣であり。
自らの決断を世に示すのが、経営理念なのです。
