時々質問を受けることがあります。
「高島さんは、「決断」と「意思決定」とは、どう違うと思われますか?」
私は、こう答えます。
「他人に委任できるのが意思決定であり、自分でやらなければいけないのが決断です」と。
委任できるかどうかが、その分かれ目です。
たとえば、普段の日のビジネスランチであれば。
自分で店を選ばなくても、メニューは誰かと同じものにしても。
そうたいした違いはありません。
もし思ったような味な内容でなかったとしても、仕方ないなで済ますことができるでしょう。
課長であるあなたが1週間海外出張するとしても。
係長に委譲できる権限は、どんなものがあるでしょうか。
定例業務の判断、経費伝票への検印、部下の年休取得などは、委任しても大丈夫でしょうね。
ところが、結婚相手を決める、家を買うとなれば、これは親や配偶者であっても委任するわけには参りません。
自分の人生を左右する、重大な出来事ですから。
やはり、情報や知識を収集するにしても、念入りに行うことでしょう。
そして、決断するにあたっては悩み、考え、迷うことでしょう。
それでいいと思うのです。
ビジネスにおいても。
生産管理はメーカーの生命線とも言うべき重要な仕事ですが、受注情報と在庫情報、生産能力を加味すれば、コンピュータが最適解を導いてくれます。
そのうえで、人間が判断し、材料手配や人員管理を行うのです。
決して、コンピュータが自動ですべてやってくれるのではありません。
人間は、各種のマスタ管理を通じてコンピュータをコントロールするのです。
「マネジメント」と呼ばれる範囲の事柄は、下級職に委任できます。
ところが、「ディシジョン・メイキング」と呼ばれる範囲の事柄は、あなたの職責で果たすべき役割の事柄です。
どんな結果であれ、どんな事情であれ、責任を逃れることはできません。
だから、自分で決断するしかないのです。
特攻観音堂
