プロジェクトにおいては、切羽詰まった状況で複数の問題を同時に解決する決断を迫られる場面がよくあります。
経験が浅いプロジェクトマネジャーは、何を優先したらいいのか迷ってしまい、深く悩みます。
プロジェクトにおいて、何を優先するべきか。
私は、「ビジネス優先」で取り組んできました。
そのプロジェクトが、ビジネスにおいてどのような影響と変革をもたらすのかを、深く考えるのです。
スケジュールは、最悪延期すればいいのです。
費用・予算は、オーバーすることもあります。
誰かの立場やメンツは、あとからどうとでもなります。
しかし、クオリティが十分でないままに見切り発車したプロジェクトは、必ず現場からの反発を食らいます。
「こんなの使えない」「何やっているんだ!」と。
この言葉が出てしまえば、プロジェクトは失敗したのと同じです。
仕えないシステム、具合の悪い制度は、ビジネスの妨げになるだけですから。
SEからプロジェクトマネジャーに脱皮するにあたって、越えなければならないハードルがここにあります。
「技術思考」から、「ビジネス思考」での転換です。
スケジュールや予算など、分かりやすくて具体的な問題よりも。
クライアントにとって、このITシステムはどのような変革を求めているのか、を考え抜くことです。
クライアント側の担当者では理解できていない話ですし、プロジェクトオーナークラスでもわかっていない場合があります。
ここを抑えないと、ほかの条件を全部クリアできても、何にもならないのです。
私は、各種ITシステムや制度改定を、ビジネスの立場から考え、関係部門の業務実態と本音をしっかりと押さえてきました。
そうやって下した決断は、結果として大きな成果を生み出してきました。
プロジェクトでの決断は、「ビジネス優先」で。
これができるようになれば、優れたプロジェクトマネジャーだと認められ、信任されることでしょう。
風見鶏の館
