これは、ユリウス・カエサルの言葉です。
2000年を経た現在でもあてはまるということは、人間の心理の進歩というものはゆっくりしたものだと思い知らされます。
いろんな学問分野でさまざまな理論は著しく発達したのですけれどね。
人間は現実に起こっている事象を「ありのままに」捉えることができません。
「感情」というフィルターを通して、自分にとって好都合なもの、自分の意見を肯定してくれるものしか受け入れません。
実験をしても、正反対の意見を持つグループに客観的な意見の映像を見せると、自分の意見の正しさが証明された!という反応が多いそうですからね。
人の意見を素直に聴く、ということは、とても難しいのです。
そして、カエサルはこうも言っています。
「政治家とは、極度に継続した緊張を強いられる職業だ」と。
自分の言葉の重さ、与える影響の大きさを考えると、どうしても前言との一貫性を保つことがプレッシャーとなるようです。
一貫性を保つということは、信頼される人間の証。
信頼される人間でありたいと願う心理が、一貫性を保つように働き、それが高度の緊張を強いるというのです。
いろんな思いを持つことは大切ですが。
それを実現するには、関係者との対話が不可欠です。
権力や暴力による解決という方法もありますが、それは下の下。
でも、見たいと思う現実しか見ていない人と対話して、いかに自分の意見を受け入れてもらうようにするのか。
それが、芸術(スキル)であり、信頼なのです。
経営や営業とは、こうした深い真理洞察が大切ですね。
天龍寺の桜
