昨今のトランプ大統領の言説や振る舞いを見ていると、もしかして、
「彼は正気」なのだろうか?と思ってしまう。
タイトルに、彼はもしかして、常軌を逸してる・・・狂気ではないか、
など書くのも何なので、一応控えめに書きました。(…控えめじゃなかったかな?)
とはいえ、トランプが大統領就任後1か月ほどの間に、あまりにもあわただしく、
理解不能な政策が打ち出されています。
それぞれについては、ネット・新聞などの情報でしっかり確認したつもりですが、
とても、「アメリカ合衆国大統領」の発言・振る舞いとは思えないのです。
かの国の大統領は、モンロー大統領のように孤立主義を掲げ、諸外国からの影響や反対を
超えて、19世紀における輝かしいアメリカの礎を築いた人物もいました。
ただ、モンローの場合は200年前の政策でした。
トランプの場合は、20世紀から21位世紀において世界を主導する国家としての誇りと責任
を十分認識したうえで、アメリカ歴代政府の方針に一致しているわけではありません。
トランプは、第2次大戦後アメリカが世界の安定と発展に費やした時間と努力と膨大な
経済力を、ただただ諸外国からむしり取られた「金」としか理解できない、知性も教養も
歴史的知識もない男です。
確かに、アメリカによって主導され維持された世界のありようについては、共産主義や
独裁政治の国々からは批判が多いのは事実でしよう。
だが、そうした偏りがあっても、アメリカにしか戦後の秩序形成も安定も作りあげることは
できなかったのです。
諸外国への膨大な経済的、軍事的、政治的援助があったからこそ世界の多くの国々と国民
からは、多大な信頼と敬意を集めました。
いわゆるパックスアメリカーナの時代です。
しかしこのトランプという男の政策は、「アメリカファースト」と主張するだけで、
世界的な政治・経済・平和などなどへの細かな分析や配慮、対策を全く行わず、
要するに「アメリカ第一」なのです。つまり、アメリカの資源を注ぎ込んで他国を守るよりも、
様々な「取り引き(deal)」によってアメリカを豊かにすることのみを考えている。
「自分さえよけりゃいい」と言い募る無教養で傲慢、驕慢な”不動産屋のおやじ”の怒鳴り声
にしか聞こえません。
こうした男にひれ伏してしまう共和党には失望しています。
まったく口を閉ざしてしまったアメリカの民主主義とはいったい何なのか?
さて、世界はどこへ向かうのか?
トランプの混乱が、4年の任期で収まれば幸いなのだが。

