妹は法要に約束の時間すら守らず、

間に合うように来ることすらしなかった。



それでも、

自分でも驚くほど、


そんな事どうでもいい


そんな気持ちで、


ただお坊さんの到着だけに、

車が来る音に聞き耳をたてて

静かに待って。





妹への感情と決別する
と決心できていたから。




妹への期待、

血を分けた姉妹、
母の娘、

そんな理由で助けてくれるはずだ、

母のために何かしたいと思っているはずだ、


父を手伝いたいと思っているはずだ。



そんな
思い込みや
期待とは

離れる決意が出来ていた。



法要までに、
その決心ができて
納得ができて


だから、その日までに
私は変われたんだと思う。





前日から掃除をし
花を買いに行き、
お坊さんのお茶の仕度
御飯を仕掛けて
寝る。


当日6時から
父が寝室にしている仏間を片付けて、
掃除して。

もう一度玄関から仏間まで掃除機をかけて
埃を払って
扉を拭いて
床を拭いて

玄関を掃いて
表を掃いて
水を撒いて

仏壇の埃を拭って
香炉の灰をならして
供えてあった花を世話して
水を替え
御膳を仕度


お坊さんの到着間際には
玄関表に蚊取り線香を焚いて
玄関内に香を焚いて


仏壇の蝋燭に火を灯して
新しい線香をあげて
香炉に火を入れて






何1つ
妹の手伝いなく、

独りで準備を間に合わせた。






これまでの私なら、

妹が到着してから一緒にやろう、

そう思って、

来るはずのない妹を
ヤキモキしながら待って、

また薬を飲んで耐えて

そうやって
自分を自分で苦しめていたと思う。



これまでの私なら、

来もしない助けを信じて、

ひたすら待って、


ギリギリになって
『間に合わない』と連絡を受けてから、

独り必死で走り回って
準備して
間に合わせて、


大変な思いをして疲弊して、
自分で自分の首を絞め続けてた筈。






 期待しない、
決別したから、


来ても来なくても私の人生に影響なかった。


時間に間に合おうが、
間に合わなかろうが、 

私の責任ではない。



来たければ来ればいい
母の娘
父の娘
私の妹

拒否はしない

でも、来るか来ないか
それは向こうの責任
向こうが責任を取り続けて生きていくこと

私には、関係ない




約束に、
それも自分の母親の法要に
間に合わせる

来るだけ。


そんな事すら出来ない


でも、それは、
私の問題じゃない。




それがハッキリと心に置けたから、
私にとっては、なんの問題もなかった




問題にすらならなかった。







てか、いつも間に合ってないよね。
約束の時間にすら来れない
これまでも、そう







そんな事も分からずに
これまでの私は

信じて待って

心を擦り減らしてた









独りで、ちゃんと出来た。

妹が来ようが来まいが関係ない。

そんなことは些末なこと






自分で出来た事で、
独りで出来た事で、

穏やかに
母との時間を、過ごせた。