母が去って、数日経ちました。


母が1日中携帯電話を握りしめてる姿が、忘れようにも思い出されて辛い。

何分も、それどころか数十秒おきに、開けては着信を確かめてる姿が目に焼き付いて忘れられない。

掛けたって良いやん。仕事中なら出られないんだし、出られる時しか出ないんだから。そう何度言っても『お嫁に行った子だから煩わさせてはいけない』そう言って1日中かかっても来ない娘からの着信を確かめる姿。

それでも何度言っても『ダメだ』というから、私からは掛けてやれなかった。

あの姿が目に焼き付いて、辛くて堪らない。

1日にたった5分、電話が掛けられない訳が無い。私は解っていたのに、認知に問題を抱えた母には解らなくて。でも説得することも、ムリに掛けてやることも出来なかった。

自分で掛けることも、出ることも出来なくなっても、病院でも、ずっと携帯電話を握っていた姿が、頭から消えてくれない。