夫の存在に感謝。 | 父と家族の末期がん闘病記

父と家族の末期がん闘病記

2012年6月末、当時65歳だった父が突然、末期の食道小細胞がんとの診断を受けました。
現実と向かい合うため、父との日々を忘れないための記録ブログです。


父の入院する大学病院は、自宅から徒歩10分と掛からない距離。

早足で歩けば、ほんの5分程度。


というわけで、私は実家に戻ってきてから父の入院中、毎日朝と夕方の2回病室に顔を出すようにしています。



主治医からは昨日、「 退院しても良いですよ 」と言われていたにも関わらず、体調の優れなさを理由に月曜まで退院を延ばした父。


けど結局、今日の昼過ぎには体調もかなり回復してきていたので、

 「 昨日退院しておけば良かった・・・ 」

と、寂しそうに心境をこぼしていました。


周囲の患者さんたちは金曜日に退院している人が多いから、自分だけが取り残された気分になるんだろうな。。。


 「 退院したら、○○に行きたい 」

 「 ○○が出来たらいいな~ 」


話題にのぼるのは、そんなことばかり。



そんなわけで、つまらなさそうに病室で過ごす父を外に連れ出し(と言っても、病院の玄関先だけど)、晴れた夏空を見ながら、コンビニで買ったカキ氷を一緒に食べました。


父が美味しそうに、そして一気にカキ氷を食べている姿を見て、カワイイ父だな・・・と思う。

外遊びの大好きな少年のような父に、やっぱり病院は似合わない。




ちなみに、都内で研修中@寮暮らしの我が夫が今日、実家に来ることになりました。

来週3連休はわざわざ鹿児島の病院までオペのお手伝いに行く予定だから、今日は実家に泊まるみたい。


夫は整形外科医だから消化器内科の知識は乏しいけど、それでも身内に医者がいてくれるという事実は、父にとって心強いらしい。

そもそも忙しい中時間を割いて来てくれることが、本当にありがたいかぎり。


父の病が分かってから、夫の存在に感謝しきり。

医師であるという前に、共に老いていける人がいるというのは、本当に幸せなこと。



父の病にショックを受け、夫の存在にシアワセを感じる。


人生はやっぱりうまく出来ているんだなぁ。