以前勤めていた会社で、ある日突然幹部が
「ソリューション営業」と唱えだしだ。
大手の電機メーカーの特約店でオフィスコンピュータの営業をしていたのだが
電機メーカーの戦略にそのまま乗っかっての「ソリューション営業」だ。
そもそも何か特別な研修を受けたわけでもなく、今日から「ソリューション」と唱えたところで
魔法の呪文ではないので何も変わろう筈なかった。
「溶液」ではなく「水」を溶液と称して売っていたのである。
当然、問題は「溶ける」筈もなく「水」にざぶっと浸かっただけという事例がたくさんあった。
まだ20代だった当時にも何となく違和感は感じていたが、40代で企業経営理論を勉強して、当時の幹部が如何に無策だったか、というよりやはりあの会社は戦略もなければ、それ以前にコアコンピタンスも持たない単なる人の集まりであり、企業として成立していなかった、という事を確信した。
信念は曲げずに持ち続けるべきである。