先日、とあるコミュニティの仲間と

統計心理学について深めていました。

 

その時のメンバー全員の共通が

『父を亡くしている』

ということだったのです。

 

父親の死について

みんなでシェアしました。

 

ある方は私と同じ時期に

父を亡くされていました。

 

自分の時間も母親のために使い

母親の心に寄り添い、

 

だけどそれが段々と、

しんどくなってきた

ということでした。

 

 

寂しさと悲しみに翻弄する母親を見て、

「自分がしっかりしないと」と

気丈に振舞ってこられたご様子。

 

 

無理もないです。

 

心が弱っている母親の前で、

娘の自分までも

泣き崩れるわけにはいきません。

 

本当は自分も

父親を亡くした悲しみで辛いのです。

 

頼りたい姉も遠方…

 

この辛さを受けとめる場所、人が、

彼女になかったのです。

 

いや、

自分の気持ちを開示することに

ためらいもあった

とのことでした。

 

 

シェアを続けていく中で

たくさんの気づきが生まれました。

 

 

泣きたかったら泣いていいんだよ、

これからは自分の気持ちを一番大切に。

 

朝起きたら歯を磨き、

ご飯食べて…

亡くなられた以前の日常に

少しずつ戻していこう。

 

姉と母、自分と母、

同じ子どもでも親との関係性は違う、

姉妹でも見ている景色が違うんだ。

 

 

 

皆さんの言葉に

私自身も心が救われました。

シェアしあうことは

本当に意義があります。

 

 

考えてみると、

父がステージ4の癌だと分かって

なるたけ実家に

顔を出すようになってから

父や母の様子=日常を見てきました。

 

母がここ数年、

どんな生活をしてきたか分かるのです。

 

今だから言えることですが、

実は、

親を見守る、介護するということは、

いつかやってくる父の死のあとの、

残された家族の生きる準備をしていた

ということです。

 

 

私は、日常とは

ルーティンだと思っていて、

生活のリズムを元に戻すように

母へ声かけしてきました。

 

毎日同じことを同じように繰り返すことは

生活のリズムもつきますし、

心が一番安定するのです。

 

実はこれ、

自閉症の息子から教えてもらったことです。

 

朝起きて体温測って、

仕事に持っていくお茶を準備し、

朝ごはん食べて、歯を磨いて…。

 

仕事から帰ってきたら、仕事着を洗濯し、

お弁当の空箱をだして…。

 

働きだして11年、

毎日、順番を狂わすことなく

続けられています。

見ていて安定感があるのです。

 

イレギュラーなことが起きることは

自閉の人達にとって苦手なことです。

いつものパターンは

安定を与えてくれます。

 

 

自閉症の次男から学ぶことが多いなと

つくづく思います。

サポートしてきたつもりでしたが

実は次男にサポートされていると気づく私です。

 

 

人生にとって大きな節目となる出来事の時こそ

食べること、寝ること、家事・仕事をすること、

これまであった日常に少しずつ戻していく。

震災や災害のときも同じですね。

 

母も、起きたらすぐに顔を洗って歯磨きをして、

花の水をかえて、ご仏壇に手をあわせる…。

 

少しずつですが日常を取り戻してきたようです。

 

 

先日、母が話していたこと。

夫を亡くしたことを知り合いに打ちあけ、

それがきっかけで、

同じ未亡人3人で旅行に行くと決めたそうです。

 

母は、夜中に目が覚めたとき、

ふと思ったそうです。

 

『あとどのくらい

 生きられるかしらと思ったら

 毎日を楽しく生きたいと思った…』

 

 

いろいろあった数か月でしたが

少しずつ回復する家族です。

 

 


昨年の父の日に贈った紫陽花




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