戯曲 ダンスウィズミー | yamakiのブログ

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大学生です。アニメとかゲームとか特撮とかテキトーに書いてます。メッセージは送られても見ない可能性大です。

書くネタがないので去年の6月頃に書いた短編戯曲をそのまま掲載したいと思います。こちらは決定稿で実際にこの台本で舞台を行いました。演出とは名ばかりでおおまかな台本を書いて先輩方にラストのみを修正してもらったのはよく覚えています。

舞台の専門用語なんかも多く読みにくいでしょうが雰囲気だけでも伝わればいいなと思います。(原本が縦読みのためいろいろお察しください)

明日か明後日にこの戯曲の感想や思い出を書いていこうと思います。

実際の舞台では演者の特性に合わせてキャラクターが変わっています。よくあること。

 

 

 

 

「ダンス・ウィズミー」    作yamaki

 

 

○暗転

△ ♪~ABC(Michael Jackson)

○明転

 

踊る子   「 私、踊る子!この西日本ダンス学校に今日から転入してきたの!ダンスは人と心を通わせるためのツール!ダンスを踊ればみんな仲良くなれる!私はそう信じてる!」

 

踊る子、オーディオプレーヤー踊り出す。

 

渡          「 わー!君、一体何やってるんだよ!」

 

渡は踊る子を止めようとする

 

踊る子   「 何って?踊ってるの!だってここダンスの学校じゃない?」

渡          「 まぁそうだけどさぁ」

 

踊る子 「でしょ!だから踊るの!」

 

踊る子、渡の静止を遮り、また踊り出す。 踊る子に渡をダンスしよう!という風に踊り、楽しそうにする踊る子につられて渡も踊りだす。

 

△   fO  ~♪ABC       

 

踊る子   「 ふぅ~!楽しかった!」

渡         「  ・・・うん!」

踊る子  「  私、踊る子。あなたは?」

渡          「 僕は渡。でもランクは・・・・」

踊る子    「ランク?何の話?」

渡           「いや、なんでもないんだ。そんなことより、早くここを出よう!」

踊る子    「え~なんで?もう一曲おどろー!」

 

踊る子、オーディオプレイヤーをかけようとすると、真須美がそれを奪う。

 

真須美    「あれー?、Dランクのお前がこんなところで踊っていいと思ってるわけ?」

渡           「!真須美さま!」

真須美    「お前は雑魚のDランクだろう?このエンペラーホールでお前のような雑魚が踊っていいと思ってるのか?おまえのような雑魚が。」

渡          「 す、すいません。」

真須美    「規則を破った罰として、そこでトレーニングをしておけ!」

渡           「わ、わかりました!」

踊る子    「ちょっと!あなた何様なの!?」

真須美   「 あ~、お前は転入生か。教えてやるよ。この学校にはランクっていうのがAからDまであって、このエンぺラーホールではAランク以上の人間しか入ってはいけないんだ。」

踊る子    「なによ、あなたはAランクだって言いたいのね?」

 

真須美、大爆笑

 

真須美    「俺がAランク?笑わせないでくれよ。俺はこの学校のキング!1番偉い存在だ!」

踊る子   「 同じ学校の人間なのにそれはおかしいよ!みんな一緒に仲良く踊ればいいじゃない!」

真須美    「ダメなんだよそれでは!仲良く馴れ合うなんてのは何のためにもならない!」

踊る子    「だからと言ってあなたのやってる事が正しいとは思えないわ!」

 

渡あわあわしてる。

 

真須美    「ほー、この俺にそこまで言うってことは、俺とダンスバトルをして勝てるんだな?」

踊る子  「  のぞむとこ!」

真須美   「 一週間後にダンス大会がある。そこで俺に勝てたらお前にも、渡にも頭下げてやるよ。その代りお前が負けたら、お前を一生こき使ってやるからな。じゃあな。」

 

踊る子にDと書いた用紙を貼り付ける。去る。

 

踊る子  「  い~~!なによあいつ!私は間違ってない!間違ってないのに!」

渡           「そうは言ってもこの学校ではあの人がルールなんだよ。仕方ないじゃないか。」

踊る子    「渡くんはそれで満足なの?誰かに言われてダンスを我慢して、踊りたい場所で踊れない。それになんとも言わないの?悔しくないの?」

渡          「 悔しいさ!でも、ここではランクが上の人間には逆らえないんだ、仕方がないだろ!・・・間違ってるのは君の方なんだよ。」

 

渡立ち去る。

 

踊る子    「絶対にこんなの間違ってるよ・・・。私が、私が変えてみせる!」

 

△  ♪~ Watch Me (banvox)

 

N(ナレーション)                        「 踊る子は特訓した。クイーンである、真須美に勝つために。それがこの学校の秩序を崩壊させるような事になろうとも。人とわかり合うためのダンスを人を押さえつけるために利用する真須美をどうしても許せなかったのだ。」

 

踊る子   「 私は証明してみせる。ダンスはそんな事のために使うものではないと!  」

 

踊る子はける

 

 

○暗転

△ FO  ~♪Watch Me (banvox)

 

踊る子舞台に立つ

○明転

 

踊る子           「 私は負けるわけにはいかないの・・・・!この学校のダンスを愛するみんなを守るためにも!そして!楽しんで踊ることがどれほど気持ちいいのかをわからせるためにも!私は勝たなくちゃいけないの!」

             

 

△  SF 歓声

 

真須美でてくる。BはCにくっつくように出てくる。

 

真須美    「ちゃんとやってきたか。キングの座は何も変わらないと言うのに・・・。」

踊る子    「私はみんなで平等に踊り合う方がいい!だからあなたを倒す!」

真須美    「小賢しい!自らの成長のために他者などどうでもいいのだよ!」

踊る子    「あなたの間違い、私が正してみせる!」

 

 

△  ♪~ シロクマ(Jabber loop)

 

 

4×8 今から戦うぞ演出

4×8 真須美ソロ ABはける

2×8  踊る子ソロ 真須美はける

2×8 渡出てくる

 

渡          「 なんて楽しそうなんだ・・・。ぼくも、ぼくも・・・僕も踊りたい!」

踊る子  「  渡君!」

渡           「下手だけど・・・いいかい?」

踊る子    「うん!ほんとに下手だけど、いいよ!だってダンスはみんなで踊るものだもん!」

 

渡も踊る

2×8したら真須美出てくる

 

真須美    「おい渡!お前どういうことだ!」

 

真須美、観客を見る

 

真須美    「どういうことだ・・・!ウェーブ?!ペンライト!?スタンディングオベレーション!?」

 

真須美、膝をつく。

 

真須美   「 負けたのか・・・」

踊る子    「ねぇ、真須美。渡くんを見てよ。下手くそだけど、ほんっとに下手くそだけど、あんなに楽しそうだよ!」

真須美    「!あんな渡は見たことない・・・!」

踊る子    「あなたはダンスは上手だよ。でも、楽しんで踊ることは、きっと誰よりも下手くそだったんだ。」

真須美    「・・・。」

 

踊る子、真須美に手を差しのべる。

 

踊る子   「 ねぇ、一緒に踊らない?」

 

真須美うなずき、3人で踊りだす。

 

 

ポーズが決まってから

△ FO シロクマ(Jabber loop)

○暗転