今回はスーパー戦隊の2作目に当たります、「ジャッカー電撃隊」(1977年放映)について書いていきたいと思います。
ゴレンジャーが途中から子供向けになったのに対し、本作は「視聴者を大人にターゲットした」作品でありました。
なので、かなりドラマ性を意識した作品であり、戦闘シーンも基本あっさり目で無駄な動きのないシリアスな戦闘シーンというものでした。
そして人間→ヒーローへと変わる所は今でも目を見張る所があり、特徴としては「急に変身できない」という弱点を持っていました。
変身する時は変身ポーズを取るのではなく、「強化カプセルの中に入ってパワーを貰って変身」というものでした。
こんな感じ↓
ですから変身する時はカプセルをその場に輸送して入れ代わり立ち代わりで変身していくという方式が取られました。
ちなみにまだロボットは登場せず、巨大戦はありません。次作バトルフィーバーからロボットが出てきます。
そして人数は4人。トランプの柄、(スペード、ジャック、クラブ、ハート)となっており、まだ戦隊が5人という認識が確証されていない時代なのがよく分かります。
必殺技は「ジャッカーコバック」で4人で敵に体当たりし、爆発四散させるというものでした。
20歳の私が見てもかなり唸るような名エピソードが多く、嬉しかったのですが、そんな作品、放映当時は受け入れられなく、というよりも「特撮を見るのは子供だけ」な世の中だったので子供はドラマを理解出来ず、そっぽを向き、番組は露骨な路線変更に合います。
戦闘シーンはコメディ要素が増え、変身する4人はかなり重く悲しいバックボーンがあるのにも関わらずすごく明るい性格へと変わっていきました。
そして現在の戦隊のフォーマット「追加戦士」が出てきたのも今作でした。(実際に恒例になったのは恐竜戦隊ジュウレンジャーから)
路線変更に合った今作。どうにかして視聴率を回復させようと試みたのが追加戦士というものでした。
役者は前作ゴレンジャーにてアオレンジャーや仮面ライダーV3で主役を務めた宮内洋さんでした。ビックワンという白の追加戦士(何気にメンバー全員の力が使える&どこでも変身可能というチート付き)が登場!
(ビックワン)
あ、他にも姫玉三郎というマジで要らないキャラも登場。どんな感じなのかはほんと語りたくもない位空気の読めないキャラでした。
さぁ、視聴率回復だぁ!としたかったのですがそうはなりませんでした。
そしてこのテコ入れにより今まで見ていたファンも離れていきました。
1番変わったと思ったのはビックワンの参戦により、「ビックワンとその仲間達」という構図になってしまったという事。これは戦隊ものではかなりキツイ。今までレッド(スペードエース)がリーダーをやっていたのにかませ犬になっていきます。
そしてこのままジャッカーは視聴率が低迷していき、打ち切りになって行きます。
ですが最終回は必見。全戦隊の中でも屈指のクオリティと言っても過言ではありません。前後編で2話使ってるだけあります。
そして音楽も秀逸!主題歌、BGMを作曲したのは渡辺宙明先生!かっこよくないハズがない!キレっキレのミュージックは時代を感じさせません!!
とりあえず主題歌貼っときます!
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時代に恵まれなかった本作。ですが今見ても面白さは折り紙付き!
ある意味では特撮の可能性を大いに試された作品でした。そして戦隊のドラマの感覚のバランスを考えさせられる作品になりました。ですがこの作品が打ち切りを食らった事によって後の戦隊の礎となったスパイダーマン(東映版)が製作されることになります。ある意味では怪我の功名をなしえた作品かもしれません。
是非お近くのTSUTAYA等で一気に見るのは如何でしょう?ジャッカー!