巨人たちの肖像 34話中編 | yamakiのブログ

yamakiのブログ

大学生です。アニメとかゲームとか特撮とかテキトーに書いてます。メッセージは送られても見ない可能性大です。

淳はゆっくりと目を開ける。目の前に広がる風景は辺りが真っ白であった。

彼はこの光景を知っていた。

「そこにいるんだろう?巨人。」

淳は立ち上がり巨人を呼ぶ。

「ここは君が作り出した幻想の空間。君がここに呼び出すときは大体大事な時さ。」

白い空間から青いシルエットが何処からともなく浮かび上がる。

「目覚めたか。淳。」

青い巨人だった。

「君とこの空間で会うのは3回目かな。」

そうだね。淳は巨人の言葉に軽く返事をする。

「私は君に大事な事を伝えなければならない。」

巨人の言葉は落ち着いていた。だが何故か冷たさを感じさせた。

「君が大事な事以外喋る事無いでしょう?」

「確かにそうだな。ならば言わせてもらうか。」

2人の会話は軽快なものであった。仮にも変身すれば一心同体。心は通じあっていたのだろうか。

「次、私と共に変身して戦えば君は死ぬ。」

は?

巨人の言い放った言葉を淳は理解出来なかった。

「何言ってるんだ!巨人!」

「残念だがこれは事実だ。君はこれまでの戦いで体を使い込みすぎたのだよ。」

巨人は言葉を続ける。

「そして先ほどの戦いで黒いUBにやられてしまった。それがより君へのダメージを加速させたのだ。」

淳は頭を抱えて震え始める。

「元々体が強くなかった君は偶然にも私と1つになってしまったことでより君は弱くなっていった。」

巨人は事実だけを淡々と話す。

「そんな・・・・。嘘だ・・・・。」

「だが、私と1つになる寸前君はUBに襲われていた。」

「こんなことになるなら僕はお前なんかと組むものか!」

淳は声を大きくして叫ぶ。それもそうだ。自分に死が迫っているのだから。

「だが君はあの時私と共になっていなければ今頃人間の言う天国というところへ行っていただろうな。」

ハァ・・・・ハァ・・・・。淳は先程から少しだけおかしかった。死というものを宣告されたからか息があがるようになっていた。

「そうだ。3年前に森で僕が遊んでいたら化け物が現れて、お前が現れて、親が死んで・・・・。」

そして巨人と1つになり、その場を凌いだ。

淳が覚えているのはここまでだった。その後signalに引き取られた。

「僕の命が尽きる前に聞きたい!UBってなんなんだ!お前も!どこから現れて、何の目的でここにいる!」

淳は肩で息をしながら、できる限り大きな声を出す。

「君は何故自分が存在しているかわかっているか?」

巨人からの返答はよく分からないものだった。

「何を言ってるんだ・・・・?」

「人が存在するように虫も犬も猫も存在する。そしてUBも。」

「私から言えることはここまでだ。君の命と引き換えにUBを倒すかは君が考えろ。私はこの世界の運命を見守ることにしよう」

最後に言いたい事だけ言って巨人はその姿を消した。

「僕は・・・・死ぬ・・・・?」

淳の手は汗やらなにやらでびっしょりと濡れているのを感じた。