可愛かったなぁ~あの女の子。
一夜開けた今でも未だに英司はそんなことを言っていた。
「おい!英司!昼休みだ!パン買いにいこうぜ~!」
初春は能天気な声が英司を呼んだ。
「初春かよ・・・」
英司は少しガッカリしたような声で言ってしまった。
「んだよ、英司!なんか文句あんのかよ!」
初春は少し怒ってしまったようだった。
「いや、悪い、悪い。こっちのことだ。」
ふわーとアクビをしながら、そんなことを言った。
「そんなことよりさっさと食堂にパン買いにいこうぜ!こっちは腹が減って死にそうなんだ!」
「恭介は?」
英司が聞くと、
「アイツは先生のとこへ叱られタイムだ。」
そうかい。と言い、英司も初春も食堂へ向かった。
食堂は盛況の一言だった。
「さ、パン買うか!いこうぜ!」
初春が言うも、英司はその必要性が無かった。
「わりぃ、俺、今日は弁当なんだわ。」
初春はそうかい。と少し呆れるようにしてパンの売り場に行った。
英司もお弁当を広げた。
中身はごはんや玉子焼きといったシンプルなものだった。
「わりいわりい。待たした、待たした。」
弁当を食べようとしたところで初春が戻ってきた。手には3つ位のパンを抱えていた。
別にいいよ。とだけ返し、昼飯を食べた。
「いや~毎度毎度うちの学校はパンだけはうまいな!」
初春がパンを頬張るなりそんなことを言っていた。
「それ以外は不味いみたいないい口だな。」
「いや、実際不味いよ。ラーメンなんて油の味しかしないもん。」
「そんなことを現場で言えるお前に敬意を評すよ。」
「不味いもんに不味いって言って何が悪いんだよ」
とか言いながらも英司のお弁当は空になり、初春はパンを食べ終わっていた。
「俺、ちょっと購買部寄ってくるわ。」
初春は英司とは別の方向へ駆けていった。
さっさと教室に戻ろうとすると、1人の男が待っていた。
「よう。」
その姿は誠二だった。
「どうしたのさ。」
「ちょっと情報が入ったから伝えてやろうって思ってね。勿論、クロノス関連だけど。」
英司はあまり興味は無さげであった。
「元気が無いようだ。どうかしたかい?」
誠二はのんきそうに聞いた。
「あんまりこういうさ、殺し合いの事は思い出したく無いもんなんだ。少なくとも俺にとっては。」
「ま~だそんなこと言ってるのかい?」
誠二は少し呆れたようにそんなことを言う。
「まぁ、手短に伝えるとこの学校に僕ら以外の能力者がいる。」
誠二の言葉に少し英司は驚嘆した。
「そいつは味方なのか?」
「さあね。少なくとも今のところは僕らの味方では無かろうね」
味方になるのかどうかも分からないけど。そんな言葉を付け加えた。
「まず、なんでこの学校にクロノスの力を持ってるのがいるって分かったのさ?」
食いつくように質問する英司に誠二は
「あまり多くは聞かないでくれ。さぁそろそろ授業の時間だ。また、話すよ。」
そう言い残し、誠二は英司の教室の逆側に走っていった。