形成逆転に見えたが、現実はそう甘くなかった。
英司と誠二の二人がかりでかかっていっても翻弄されていた。
「なんだってこいつはここまで強いんだよ!」
英司は近接戦をしかけるもいとも鮮やかに裁かれていた。
「銃すら一発の弾丸も当たらないのか!」
二人には焦りが見えていた。
「どうしたどうした?俺はそんなに本気出してないぞ?」
ダイキの挑発はより二人を焦らせた。
「つまらねぇなぁ・・・!」
ダイキは言葉と共にため息を漏らした。
「そろそろやっちまうか・・・」
ダイキは刀をダルそうに持ち、英司に向かう。
「英司!」
誠二は銃を放つもそれは当たらない。
今度こそやられる!と英司が思った瞬間だった。
「剣を納めよ。」
目の前には大男が立っていた。まるでさっきまでここに居たような、そんな錯覚すらした。
大男はダイキの刀を左手でしっかりと受けとめていた。
大男の腕はそれを示すが如くの豪腕であった。
「テメェ誰だ?」
大男は答える。
「私は、ガウ。神に仕えるものだ。それ以上でもそれ以下でもない」
大男、ガウの少し深い声が響く。
「神様・・・だと?」
誠二は驚嘆する。
「ああ。そうだとも。正しくは少し違うがな」
「だったらなんで、そんなヤツがここにしゃしゃりでてくる?この力は神様が俺達に殺しあいをさせるための力だろう?」
ダイキは疑問を投げかける。
「だが、私が今のこの戦いを不毛だと思い、介入している。ちなみにこの戦いは3回目で、7週目、13周目と同じ状況下だ。」
ガウの話はよくわからなかった。
「どういう理屈か知らないが!俺の邪魔をこれ以上するなぁ!」
ダイキはガウに刀をもう一度振りかぶった。
ガシッ!もう一度ガウは刀をつかみ、
「これ以上、私の邪魔をするなら貴様をここから消す事だって造作も無いんだぞ?」
気づいた瞬間にはガウはダイキの後ろに回り、来るけどダイキの首筋に短刀を 突きつけていた。
「わかったか?」
ガウは問いかけるも、
「テメェ!」
ダイキ後ろにいたガウを蹴りあげるようにした。が、これも軽々避けられた。
「私の話を聞くのも一興かと思うがね?そうだろ?英司君?」
ガウは英司に問いかけた。
「ああ。あんたらには山ほど聞きたい事があるからな」
「それでいい。その解答はいつも変わらないようだな。」
ガウの言葉を理解は出来なかったが、英司の解答を気に入ったらしい。
「貴様らは、何故こんな力を与えられたと思っている?何故、人知の力を越えた力を与えられたか分かっているか?」
「人知を越えた力?」
「ああ、そうだ。神から与えられたその力は現在の人間たちが生み出した兵器では少々では太刀打ちできまい?」
英司は言葉を理解するのにはもっと言葉がいると思った。
「要は、拳銃一発撃たれたところで早々は死にゃせんってこった」
ダイキが説明に加わった。
「お前は戦場に出てないってオチかも知れないが、この力さえあれば戦車位は軽々潰せるってこった」
「やはり、国際手配犯、戦車ともタイマンをしたことがあるってことだね。」
ダイキの説明に交じる誠二。
その言葉は皮肉に満ちたようにもおもえた。
「小僧、悔しいのか?」
ダイキは挑発するようにもおもえた。
「今なら、殺せるような気がするよ」
ダイキは銃口をダイキに向けた。
「おう・・・。やるか?」
ダイキも戦闘体制に入った。
「私の言葉を忘れたか?」
ガウの一言は二人を冷まさせる言葉だつた。
「私は貴様らに今は戦うな。と言ったのだぞ?」
ガウの言葉は怒りに満ちていた。
「ともかく、今はここから離れてもらう。」
瞬間、英司達は光に包まれた。