爆音が鳴り響く。あったものを亡かった物にし。形あるものを無に返しながら。
「着いた・・・」
映司はやっとの思いでたどり着いた。コンビナート。ガスタンクは2個破裂しており、映司がここに来る途中で火の手がまた多く燃え上がっているのは確認できた。
敵は自分から見て肉眼で見える距離にいた。巨漢と自分とさほど背丈も年齢も変わらないであろう少年。こっちは見えていたが相手は見えていないようだった。
「こいつら・・・!」
自転車を降り、一気に駆け出した。
「てめえら!」
相手との距離が20メートル位まで近づくと自然に怒りがこみ上げた。
「ガキンチョ。どうした?ここは男の戦場さ。ガキはさっさと帰って糞でもして寝てな!」
巨漢はそう言い放ち手に持っていたバズーカをこちらに向けてみせた。
「そ~らそらそら!」
「アニキ、こんな奴ほっといて、さっさとやって帰りましょう。」
バズーカをちらつかせながらも映司は臆しない。
「あんたらがやってるのはこれだろ?」
ポケットから日本刀の絵が描かれたカードを取り出した。
「てめえ・・・。力が使えるのかよ・・・!」
巨漢の顔が一変した。
「気が変わった。小次郎。こいつだ。あのニーファを殺した奴。」
映司は、
「名前は知らないが、3日前、路地裏の殺し合いに介入したのは俺だ!そして今から俺がここでお前らをそいつと同じ目に合わす!」
「ガキィ!言うじゃねえか!ヒーロー気取りか?」
「そうかな?俺は確かにヒーローが好きだ。」
「まあタマには俺たちが悪者でもいいさ。勝ったやつが本当の英雄、正義だぁ!」
「なら、みんなが俺をそうさせるなら!俺はなる!」
「死にさらしなぁ!」
「悪者にはこうだろ!」
映司はカードを胸の前に突き出し、
「変身!」
カードは日本刀に変わった。
「俺はなる!皆を守って!もう!こんなくだらないゲームは終わらせる!こんな事で死ぬ人間を増やさせやしない!」