「結果論だけ言うとこの未来の世界の自分を殺せってことだろ?」
明人は頭を整理し、、雄也に聞く。
「ああ。」
雄也はコーヒーを口にしながら淡々と応える。
「でもそんなことしたら未来の世界が変わるんじゃないのか?お前らが過去から俺を「連れてきたなら俺が過去の世界でその時間喋ってるやつが僕と喋らないという状況が生まれて・・・って
俺が2人この世界にいるってことは・・・。」
螺旋に落ちたように明人がブツブツつぶやく。
「それはちがいます!明人さん!」
ニコッと笑いながら雛が明人に顔を向ける。
「マルチバースという言葉をご存知ですか?」
「?」
雛の言葉が分からなかった。
「要はこの一瞬にも沢山の{違う世界}が生まれてるという理論です」
より解らなくなってる明人がいた。
「えっと・・・まず、パラレルワールドってご存知ですか?」
「ああ。それは知ってる。この世界が存在しているのと同時に自分と同じような存在があって、
同じように営みがそこでも起こってるという考えの1つだろ?」
「まあ、そんな感じですね。マルチバースはそんなパラレルワールドがこう喋ってる間にもまた
沢山新しいパラレルワールドを産んでるんですね。要点をまとめるとあなたが緑色の服を着ている世界、水色の服を着ている世界・・・。とかね?」
「どんだけ地球いるんだよ・・・。」
明人の率直な感想だった。
「分かっていただけました?」
「ああ。わかったがそれが聞きたい訳じゃなかったんだ。」
雛が言ったが質問の本質的な解答にはなっていなかった。
「あ、そうでしたね。要はあなたが未来の世界に来た瞬間にその過去の世界は{あなたが居なくなった}世界になるわけですね。それにそれよりも早い時間にあなたを戻せば全てなかったことになるんですね。」
「はあ・・・。」
やられたな・・・。とは強くは思わなかったが少なからずとも承諾はした。
「だから安心してあなたは私たちの計画を手伝ってくださればいいです」
また雛はニコッと笑った。それが明人の心の安定剤にもなった。
「だがあんたはまだこの世界の底辺を知らない」
ン!と明人は目をみやったが雄也はそれに構うつもりはなかった。
「こい!お前に会わせなきゃいけない人物がいるんだ。」
そんな物言いで言ったが、明人と雛は後ろから付いていった。