ジークアクス11話に何故か文句言う人達。 | おもて梨の心

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ガンダムジークアクス11話で、界隈で大盛り上がりしたのですが、何故か文句言う人達がいるんですよねぇ。


「ガンヲタは盛り上がってるかもしれないが」


という枕言葉を使って…。


申し訳ないけどさぁ。盛り上がってるのはガンヲタだけじゃないのよ。

アニヲタでも無い。


じゃあ誰?


答えは。

あの時代に子供で「機動戦士ガンダム」に触れた人達なんだよね。


歴史を辿ると。


そもそもあの時代のガンダムは社会現象だったのよ。


宇宙戦艦ヤマト→銀河鉄道999→機動戦士ガンダムとね。

本編のテレビアニメじゃなくて、映画化されて盛り上がるという風潮。


そしてガンダムに至っては、ガンプラというもので社会現象となり、大事件になった。

ガンプラ集団カツアゲ事件とか…。

店舗によるガンプラ抱き合わせ商法とか…。


事件で嫌気がさして、ガンダムから離れる子供が増えて、大半はタイガーマスクの出現によるプロレスに移りプロレスブームとなった。

あとは花の82年組と言われる中森明菜、小泉今日子らの女性アイドルブームへ。


タイガーマスクの引退に伴いプロレスブームは去り、女性アイドルブームも落ち着き出し、風営法やバブル経済に突入となった1985年、ガンダムの続編が作られるという一報が出た。


「機動戦士Zガンダム」


この報道に世間は大騒ぎした。

これに合わせて角川書店からアニメ雑誌「ニュータイプ」が創刊された。

表紙はもちろんガンダムだ。

OPの曲もニールセダカという「恋の片道切符」という大ヒット曲を出した方にお願いし、劇中曲も三枝成彰さんにお願いするというとんでもない力の入れようだった。

もちろんバンダイもプラモデル体制が万全で船出した。


しかし。

内容がダークすぎて、置いてけぼり感が半端なかった。

ラストの主人公カミーユが精神崩壊するというシーンは、あまりにも慣れてない終わり方で大不評となった。

2ndオープニングを歌った森口博子が売れなかったのも、そういう事だった。


ダークな内容が不評だった為、明るい内容で始めたのが…。


「機動戦士ZZガンダム」


放映開始の直前週ににジュドーの声優矢尾さんが説明する前番組で明るい雰囲気を出して華々しく再スタート。

しかし。

内容が当初ザブングルみたいに面白く作られていたが、やっぱり病んでいく感じになり盛り上がる事なく終了していった。


後に富野さんがいうように、商用ガンダムだったので乗り気じゃなかったと断言。


1988年ニュータイプまで発刊した角川が「逆襲のシャア」を角川映画の新作として発表。


時代はバブル絶頂期。

オグリキャップの出現で大競馬ブーム。

金満に溢れたの世の中。

アダルトビデオがブームとなり、この年からビデオデッキが売れまくる。

この年ぐらいからオタクという言葉がスタートしたが、直後の事件によりあまり良いイメージが無い。


逆襲のシャア

若者に人気があったTMネットワークに主題歌をお願い。

テレビCMをバンバン流してやる気満々。

富野さんも今回はやる気が出てた模様。


映画は成功。


最大人数を誇る団塊世代Jr.の我々世代も成人を迎え、無事に宇宙世紀と共にガンダムを卒業した。


この世代がこの間のジークアクス11話に沸いてるのよ。

ヲタクじゃなくて、時代と共に生きた子供達の共通サブカルチャーなのよガンダムって。

当時のメディアミックスの産物。

大ビジネスなのよ。


だってさぁ、考えてみてくださいな。

XとかYouTubeなんて、今若い人見ないじゃん。

意識の高い若者はもうTikTokも卒業しているしね。


今はオタクって市民権あるけど、当時は社会不適合者として見られていたのよ。

宮崎勤事件と宅八郎の出現で。

ただ単に隠キャのサブカル趣味者だったオタクのイメージが最悪になった。


私がオタク代表でテレビ出演した時、スタッフ打ち合わせすると「はらちゃんさんって普通の人なんですね」とディレクターから一言。

いわゆるオタクのステレオタイプと違う事に驚いていた。

だけど、私は演出上ステレオタイプオタクを演じた。

理由は私の番組じゃないから。

これが2006年の話。


90年代から20年間、犯罪者みたいなオタクの印象を少しでも変化させたくて、私の犠牲で少しでもサブカルチャー界隈が良く慣ればと思い、当時積極的にメディアに出た。

当初は笑われていたが積極的な活動と、現場は楽しいよという陽キャアピールする事でだいぶ風潮が変わっていった。

おかげでいろんな業界と業種の方に繋がり楽しかった。


今やオタクは一大ビジネスとなり、有名アイドル達も「僕は◯◯オタクなんです」と言える世の中になった。


まぁこういう事があったという事知らない人多いよね。

それで良いんです。


ほんとはね…あまり好きじゃのよ…オタクっていうレッテル張り。


だって趣味なんて種類も価値観も千差万別じゃない。


いいじゃない、盛り上がったって。


気に入らないなら、俺には関係ないね、でいいんです。


否定よりも無視が1番。


世の中色々あるけど、俺にゃ関係無いね♪

もっと大きく心を広げて♪

この世は結構楽しい♪


堺正章の西遊記Ⅱの挿入歌「SONGOKU」です。


そんな感じ。