先日のHKTのコンサートで、宮脇咲良さんの歌で、ヲタクを演じる村重杏奈さんの演出が、韓国で問題とされている。
率直に言うと、くだらないです。
まぁ、韓国は昔の日本のヲタクイメージを知らないからね。
つまり、今咲良さんを応援してるおじさんの10年前はこんな感じという演出なんだろうね。
これは、電車男のイメージです。
コメント読んで、なんだかなぁ…って思ったのがいくつもあった。
なんで日本のファンなのにハングルで書いてあるんだ!という韓国人。
いや、いるんですよ。日本人なのに「私、みんなと違ってハングルで応援してますぅ〜」みたいな意識高い系。
特に気になったのは「ヲタクをバカにしてる」という発言。
いつから、ヲタクはそんなにお高くなったのか?
私に言わせれば、ヲタクとして市民権を得ていない時代に、世間と戦っていない人が何を言ってるんだと言いたい。
マイノリティだった分野が、今じゃ当たり前のようにヲタクという言葉が使えるのは、ヲタク達が世間と戦ってきた歴史がある。
名前と顔を晒し、嫉妬から2ちゃんに書かれながらも、推しのために頑張る。
そこには、変なプライドはないんだよ。
ヲタクは、自分のプライドよりも推しの名誉を大事にする。
自分が大事ならアイドルヲタクを名乗らず、ファンと言えばいい。
私がヲタク代表として、テレビ出演した時。
「あれ?衣装はチェックのシャツじゃないんですか?とか。」
「話すことが普通ですね。」
と、製作側に言われた。
製作側は、どうしても「ヲタク=電車男の変わったキャラ」にしたいわけだ。
「ヲタクって、意外と普通ですよ。宅さんの時代と変わってきてます。」と制作側に伝えた。
台本制作に私も参加したのですが、製作側の意図を組んで、面白いアドリブ演出もしてあげた。
これが15年前の話。
ここから何度かテレビ出演などもしたが、ヲタク=変わった人から普通の人へのイメージに持っていくのが大変だった。
やがて、誰でもヲタクを名乗るようになり、面白味が無くなり、メディアで取り上げる事が無くなり、しっかり市民権を得ていった。
ヲタクの歴史。
宅八郎さんの自己演出で作り上げたヲタクの虚像を見てから、発言してもらいたい。
ファンとヲタクは別物。
それに、今の時代ヲタクは連むけど、昔は連むことが少なかった。
ヲタクの語源は、「おたくは◯◯なんですか?」という、第3者的な言い方を面と向かって話し、人と距離感を保つ意味から、ヲタクと言われるようになったと言われている。
(在宅だから、おたくではない。)
何かを書き込んだり、文句をいう前に、少しヲタクとは何か?ファンとは何か?自分はどっちの属性か?を見極めてポジショントークをした方が良かったでしょうね。
個人的な意見だけど…。
ヲタクは、笑われたっていいんだよ。
推しが笑顔であれば。
それだけ。