ディケイド小説5 | 甲斐白夜は改造人間である。彼を改造した大ショッカーは悪の秘密結社である。

ディケイド小説5

「ここは・・・どこだ・・・?」ショウイチは廃屋で目を覚ます。

芦河ショウイチもまた、この世界に飛ばされていた。

「確か、揺れが起きて空間が歪んだようになって・・・」

キィィィィン

ショウイチの脳に信号が走る

「はっ!アンノウンか!?」ショウイチはアンノウンの存在をキャッチすると外にあったバイクでその場所へ向かった。

一方、G3ユニットでは八代、尾北、二条が集まっていた。

「尾北くんも大分G3-Xに慣れてきたみたいね」そう言いながら八代はマコトにコーヒーを手渡す。

「ええ、でも、これもG3-Xを開発してくれた八代さんや二条さんのサポートがあってのことですよ」

「いやぁそんなことないですよ尾北さん。尾北さんの実力あってのG3-Xですよ。これからもバンバン未確認生命体を倒していきましょう」

「自信をもつのはいいけど、調子には乗らないようにね2人とも。もし・・・この先、未確認より強い敵が現れたら・・・」そう言うと八代は神妙な面持ちになる。

「未確認より強力な敵・・・」マコトはコーヒーを啜る。

「え・・・?ちょっと八代さん、脅かさないでくださいよ・・・ははは」二条は苦笑いをしている。

「もしもの話よ・・・そのぐらいの危機感は持ちなさい」

その頃、ある公園で遊ぶ少年たち。

「やっぱすげーなトシくんは」ある1人の少年に視線は集中する。

その少年は瓶の口にコインを乗せ、明らかに瓶の口より大きなそのコインを瓶の中に落とした。

「ねえねえ、何か仕掛けがあるんでしょ?」1人の少年がトシと呼ばれる少年に問う。

「仕掛けなんてないよ」無邪気に笑いながら答える。

その光景を密かに見つめていた視線・・・

ジャガーロードの姿があった。

ジャガーロードは右手に左手で印を描くと少年たちに近づいた。

「うわぁぁぁ!化け物だ!!」少年の1人が気づく。

少年たちは一目散に逃げ出した。

(警視庁より各局!未確認生命体出現!場所は豊島区大和公園!付近を警邏中のPCは至急向かってください!)

「G3ユニット出動よ!」八代は出動命令を出しマコトはG3-Xの装着にかかる。

「Gトレーラー発信します!」

Gトレーラーは急行した。

「な、なんで僕だけ追いかけてくるんだよ!?」

ジャガーロードはトシと呼ばれていた少年だけを狙っていた。

「はっ!」ショウイチはジャガーロードに体当たりをする。

「早く逃げろ!」ショウイチはジャガーロードが怯んだ隙に少年を逃がす。

「フゥゥゥ!」ジャガーロードは標的をショウイチに変更する。

ショウイチの腰にオルタリングが出現する。

「変身!」ショウイチは仮面ライダーアギトへと変身した。

「アァギィトォ・・・!」

「はぁっ!たぁっ!」アギトはジャガーロードに攻撃を仕掛ける。

そこにG3-Xも駆けつける。

「あれは一体・・・」G3-Xはアギトとジャガーロードの戦いに足を止める。

「あれはアンノウン・・・戦ってるのは何?未確認ともアンノウンとも違うみたいだけど・・・」八代はモニター越しに呟く。

「八代さん、どうしますか!」マコトは八代に指示を仰ぐ。

「今は様子を見ましょう」八代はマコトに制止を促す。

「はぁぁぁ・・・!」アギトのクロスホーンが開き足元にアギトの紋章が光る。

「たりゃぁぁ!」アギトはライダーキックをジャガーロードに放つ。

「グォォォォ!」ジャガーロードは爆発を起こし散った。

「すごい・・・」マコトは思わず声を出す。

アギトのクロスホーンが閉じ、振り返る。

「あれは・・・G3-X・・・」G3-Xの存在に気づく。そして近づいていく。

「八代さん、近づいてきますけどどうします!?」マコトは八代に問いかける。

(アンノウンを倒した謎の存在・・・アンノウンの敵であることはわかるけど、私たち人間の味方とも限らない・・・どうするか・・・)

八代はどう指示をするか悩んでいる。

「ちょっとあんた・・・」ショウイチはG3-Xに声をかける。

「八代さん!俺行きますよ!」八代の指示を待たずG3-XはGM-01を装備しアギトに照準を合わせる。

「ちょっと!尾北くん!待ちなさい!!」矢代は制止を促す。

「ちょっと待て!俺の話を・・・」

「人間の言葉を話す未確認か!」マコトはショウイチの言葉を遮り銃弾を放つ。

「くっ・・・!おいっ!八代聞こえるか!俺だ!ショウイチだ!」ショウイチは八代に呼びかける。

だが、その言葉は届かない。尚も攻撃の手を止めないG3-X。

「やるしかないのか・・・死なない程度にするからさっさと倒れろよ!」

アギトの拳とG3-Xの拳がぶつかる。

その光景を見ていたひとつの影・・・

水のエルである。

水のエルは深い深い闇へと進む。

その先にいたのは、地のエル、風のエル、その中心に茶髪で長髪の黒ずくめの男・・・オーヴァーロードがいた。

「アギトに覚醒した人間がいた」そう淡々と水のエルは話す。

「ああ・・・わかってる・・・だが、あのアギトは・・・いや、いい。それよりアレの動きはどうなっている」オーヴァーロードはアギトの話に言及しない。

「アレはもうじき動きだす」地のエルが話す。

「そうか・・・アギトよりアレのことが重要だ・・・僕たちもそろそろ動かなければいけないな」オーヴァーロードは静かに虚空を見つめている。

オーヴァーロードは最後に一言呟いた。

「ダグバ・・・」