冬から春にと暖かい日々がやってきた週末、例によってユニオンプロレスを観てきた。

細身のシャイボーイ リングアナから本日の対戦が発表されるとFUMA率いる宮本和志、SAGATO、MEN'Sテイオーらが登場、我々のユニット名は「キング レギオン」となったと発表した。

さて、オープニング マッチは三富政行、兼平大介組 対 諸橋星也、河村知哉組だ。三富選手はTwitterで不適切な発言をしたという事で炎上し、謹慎処分となっていてこれが復帰戦となる。便利になった反面つくづく難しい時代だと思う。ヒールが毒づくことも選手生命を脅かすことにも成りかねないのだから。
三富選手は謹慎前に首に大きなダメージを負っており、諸橋、河村組は徹底してそこを攻めてきた。試合は諸橋選手の少し際どいフェイス ロックで三富選手からギブアップを奪った。
残念な結果ではあったが三富選手の復帰には心から拍手したい。また、諸橋選手のフェイスロックは地味なようだが唸ってしまった。上手い。

第二試合は紫雷美央、石橋葵組 対 竜剛馬、レディ ビアード組だ。紫雷選手は負傷により引退を発表しており、カウントダウンが近付いていて一戦一戦が大事な試合になってきている。試合はコミカルに攻めてくる竜選手を力技で制し、ビスケットスターで紫雷選手が勝利した。
あらゆる選手に合わせられる紫雷選手のポテンシャルが光る一戦だった。

第三試合は、福田洋選手 対 円華 with 立花はるみである。この日はいつに無く元気な福田選手だったが試合は立花はるみ嬢をめぐる戦いとなり、最終的にはハイキックで円華選手が勝利した。
今回は勝てなかったが福田選手も相当に稽古をしているのが観て取れた。

第四試合は小高イサミ選手 対 中津良太選手である。去年の暮れにデビューしたばかりの中津選手が団体のエースと対決とは昔では考えられないことだが、これが高木三四郎流というのだろう。
地下格闘技出身の中津選手のキックは重いが、もっと思いきりやってもいいような気がした。キックに関しては同じくDNAの梅田選手のほうが思いきりがいいように思える。いや、梅田選手のキックはムエタイのスタイルのようだ。試合は経験に勝る小高選手がダイビング ダブルニーで勝利した。
DNA勢はどこへ行っても人気があるようだが、これは御祝儀相場くらいに思ったほうがいいかもしれない。これからの長い選手生活、MIMAKI選手くらいの歳になっても確実にお客さんを感動させるレスラーになってもらいたい。その資質のある選手だ。

第五試合は久保祐允選手 対 佐藤悠己選手だ。久保選手はランカシャー スタイルのような上手いレスリングをする。対する佐藤選手はとてもヒールとは思えないキャラクターが思いのほか面白い選手だった。試合はなんと佐藤選手が手品で使うような伸縮式ステッキで殴打して勝利した。

セミファイナルはFly to Evrywhereタイトル マッチで、チェリー選手 対 渋谷シュウ選手だ。相変わらずチェリー選手の「もらったー!」の雄叫びでフォールが出来たためしが無いのが楽しい。しかしこういう選手が大会に花を添えてくれる。試合はチェリー選手が春夜恋で勝利した。

さてメインイベントはFUMA、宮本和志、SAGATO組 対 石川修司、柴田正人、風戸大智組である。今回は石川組が奇襲攻撃でFUMA組の出鼻をくじく作戦に出た。序盤で風戸選手がロープに飛ぶもMEN'Sテイオーが足を掴み場外へ引き込み執拗な攻撃で風戸選手の額は割れ、大流血となった。負傷した風戸選手をかばうように石川選手、柴田選手も応戦するも事実上4対3なので力及ばずFUMA選手のダイビングヘッドバットで風戸選手が、フォールを奪われた。
今回は計らずも流血戦となってしまったが各選手が目一杯ぶつかったいい試合だった。SAGATO選手も吹っ切れたような試合ぶりで、何を仕出かすかわからない昔の外国人レスラーのようだ。古い話ではあるが思わずタイガージェットシン 対 アントニオ猪木戦を思い出してしまった。風戸選手は序盤でダメージを負ってしまい、途中スムーズにいかないところもあったように見えたが見事にリカバリーしてあれだけの流血でありながら善戦した。観客があそこまで湧いたユニオンの試合も珍しく、観客の思いは全て風戸選手に託されたような瞬間が多々あるエキサイティングな試合だった。
前に観た風戸選手 対 小高選手戦ではビリー ライレージム出身じゃないかと思うようなキャッチばりのグランドテクニックを魅せてくれたが、DDTグループにあってプロレスの正統のような恐れ入るファイトを毎回魅せてくれる。

ユニオンは次回後楽園大会で爆発するに違い無い。後楽園大会が今後のユニオンの未来を左右するような大会になるだろう。